パルコ・プロデュース2019 母と惑星について、および自転する女たちの記録

作品概要

  • 蓬莱竜太
  • 演出

    栗山民也
  • 出演

    芳根京子 鈴木杏 田畑智子・キムラ緑子
  • 第20回鶴屋南北戯曲賞受賞作品!
    蓬莱竜太の戯曲と栗山民也の演出により立ち上がる、
    女性4人をめぐる“命”の物語、待望の再演。

     2016年8月に一度幕を下ろした旧パルコ劇場の最後を華々しく飾った書き下ろし舞台が、紀伊國屋ホールにて上演決定!
     09年「まほろば」で岸田國士戯曲賞を受賞し、パルコ・プロデュースゆかりの蓬莱竜太と、日本のみならず韓国など国外でも活動の幅を広げている演出家、栗山民也が、パルコ劇場最後の新作舞台のために立ち上げた意欲作です。また、今作で蓬莱竜太は第20回 鶴屋南北戯曲賞を受賞しています。

     テーマは、“命”。普遍的で、それでいてさまざまな色や形をもつ「家族」。
    蓬莱が女性4人を中心に描く家族の在り方は、特に母と娘という関係にひそんでいる独特の愛憎を浮かび上がらせ、栗山民也の人間への深い洞察力により、悲しくも愛しい「家族」と「女たち」の「生きる」姿と形を描き出します。
     

    登場人物は、母と三姉妹の女性4名。
    新キャストを含めた、実力派女優4人の豪華競演。

     
     出演者は、初演のキャストを2名、新キャストを2名の編成でお届けいたします。
    今作での演技が高く評価され、第24回読売演劇大賞・最優秀女優賞を受賞した鈴木杏が次女役を、「夜叉ケ池」(04)の田畑智子が長女役を、初演と同じく務めます。
     新キャストとして、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」でヒロインを務め、近年活躍めざましい注目の若手女優・芳根京子が三女役、「フェードル」(17)「にんじん」(17)と近年の栗山演出作品に立て続けに出演し、確かな演技力を見せつけたキムラ緑子が母親役を演じます。

     それぞれ圧倒的な存在感と演技力でクセのある4人の女性をどう演じ、母娘4人の愛憎による闘いがどのように繰り広げられるのか、壮絶な4人のドラマにどうぞご期待ください!!
     
    <公演特設ページはこちら!>



    <STORY>
    突然の母の死からひと月。私たちは何と決別すればいいのか。
    徹底的に放任され、父親を知らずに育った三姉妹は遺骨を持ったまま長崎からあてのない旅に出る。
    「私には重石が三つ必要たい」毎日のように聞かされた母の口癖が頭をめぐる。次第に蘇る三姉妹それぞれの母の記憶。
    奔放に生き、突然消え去った母。母は、何を欲していたのか。
    自分はこれからどこに向かえばいいのか…。三姉妹の自問の旅は続く…。


    ※本公演では、一部喫煙の場面がございます。使用しておりますものは、健康に配慮した咳止め薬でございます。予めご了承くださいますようお願い申し上げます。
  • 2019年版上演にあたって

    ≪蓬莱竜太(作) コメント≫
    三人姉妹が騙されて買った絨毯を抱えて、イスタンブールを放浪する。そこで死んだはずの母を見る。
    そんなイメージがまず思い浮かび、この作品が生まれた。
    母とは何か、女とは何か、自分とは何か、繊細な部分を記録に残しながらも、この三人姉妹と母はタフでありユーモラスである。
    見ているだけで何故か元気になる。これは男の作家が描く願望なのか、祈りなのか。
    しかしまたこの女たちに会えるのは嬉しい。
    これはロードムービーならぬ旅行劇。
    長崎とイスタンブールを彷徨うあの女たちと是非一緒に旅をしてほしい。

    ≪栗山民也(演出) コメント≫
     とにかく、消費といったものが生活全般に及んで、「新しいもの」だけが求められ、レッテルだけが変って新製品が送り出され、古いものは破棄される。なんだか、演劇という文化も同じようで、ただ「新しいもの」だけが求められている。
     だからなのか、この作品の再演がとてもうれしい。書き下ろしだったこともあって、初演の稽古場は正直難産だったが、そんなことはいつものことだ。この作品は、小さな気持ちを一つずつ積み上げては、小さなため息一つですぐに跡形なく崩れてしまいそうで、まるで「生きもの」に触れているようだった。だからこそ、消えて欲しくない大事な作品なのだ。
     母と三姉妹。家族だからこその剥き出しにされた愛憎劇は、幾度も心が出会い、別れ、また出会うといった永遠の悲喜が繰り返えされ、そして強い力で繋がれていく。今、この深い欲望に満ちた彼女たちと無性に会いたい。そんな気分だ。

    ≪芳根京子 コメント≫
    映像作品をいろいろやらせていただいた中で、舞台で生きる新しい私を見せられると思います。きっと今までにやったことがない役で新鮮に思っていただけるんじゃないかなと思いますし、みなさんが引き込まれるような生のお芝居を感じていただければなと思います。SNSでも「舞台やらないんですか」とか、地方の方々には「イベントで地元に来てくれませんか」とお声かけをいただいていたので、今回、色んな場所に行けるのがとても楽しみですし、実際に足を運んでいただけると嬉しいです。

    ≪鈴木杏 コメント≫
    蓬莱さんの素晴らしい戯曲と、栗山さんの魔法のような演出を浴びながら、子供のようにのびのびいられるあの日々をまた過ごせることがとっても嬉しいです。そして芳根京子さん、田畑智子さん、キムラ緑子さんとご一緒できる喜び!こんな幸運なことってたぶん滅多にないです。また新しい家族に出逢えそうでわくわくしています。今書いてて、浮かれている自分を再確認しました。浮かれてばっかりじゃなくて、ちゃんと気を引き締めてがんばります。再演ですが、気持ちは初演です。劇場でお待ちしております。

    ≪田畑智子 コメント≫
    まさかこんなに早く再演が決まるとは…! 私自身、同じ役を舞台で、再演という形で演じさせていただくのは初めてですし、ただただ楽しみです。約3年経って自分がどう感じてどう演じる事ができるのか、ワクワクドキドキです。
    女性4人のお芝居です。大好きな女優さん達の中で女性の持つパワフルな感情、ナイーブな面、コミカルな心情、をうまく表現できたらいいなと思います。
    新キャストになり、今からお稽古が待ち遠しく思います。初演の時に感じた想いを大切に守りつつ、新たな風が吹いてより素敵な舞台がお届けできるように大切に大切に演じたいと思います。

    ≪キムラ緑子 コメント≫
    母と惑星について、および自転する女たちの記録」というこの不思議な題名にまず驚いて、台本を読みました。読み終わり、手を合わせて、そしてその台本を抱きしめました。本当にこんな素晴らしい作品に出させてもらえるんだなあと思って、すごくうれしい思いになりました。その気持ちが今まで続いています。稽古場がすごく楽しみで仕方ありません。この作品に栗山さんの素晴らしい演出が入って、私たち4人が家族としてちゃんとした関係を結べたら、すごいことになるんじゃないかなと思います。必死でやりますので、ぜひ観に来てください。





    「母と惑星について、および自転する女たちの記録」2016年初演劇評

     今作の魅力は、母親も含め四人四様の長崎弁のせりふにある。子供の前でも女を隠せない母親(斉藤由貴)、しっかり者のようで抜けたところもある長女(田畑智子)、寡黙で泣き虫だが芯の強い三女(志田未来)、今風の言い回しが体からはじけ出る次女(鈴木杏)。みなそれぞれの役柄を演じきっている。
     娘たちがみな自分の存在を肯定する結末は、宇宙の意思のままに生命の流れを作ってきた女という生命体をいとおしく思わせ、感慨深い。   
    <2016.7.19 東京新聞(江原吉博)>

     奔放な母に、のみこまれるように育てられた母似の3人姉妹が、どう自立していくか。
    栗山民也が演出する蓬莱竜太の新作は、姿を見せない祖母を含め長崎に育った女3代の物語であり、結婚や出産など女性性の今を問いかける。人々に寄せる愛おしさが、笑いの中でこみ上げるのは、斉藤由貴(母)、田畑智子(長女)、鈴木杏(次女)、志田未来(三女)の、生き生きと弾む演技の魅力のせいだろう。人物の動きも的確だ。(中略)
     三女が心の闇のような森から脱出する謎めいた場面。遺灰が娘たちにまかれて舞う最後。死者は生者に取り込まれ、再生する主題が温かく伝わる。
     <2016.7.28 朝日新聞夕刊(山本健一)>

     「母と惑星について、および自転する女たちの記録」の次女・優役では、どうしようもない夫を持つ現代娘の逞しさを見せ、“今ここで生きる”現前性を説得力を持って表現した。
    <2017.2.4 読売新聞/読売演劇大賞 最優秀女優賞[鈴木杏]審査評(河合祥一郎)>
  • 栗山民也さんが第26回読売演劇大賞 大賞・最優秀演出家賞を受賞されました!
    本公演の演出を手掛ける栗山民也さんが第26回読売演劇大賞 大賞・最優秀演出家賞を受賞され、
    2月28日、贈賞式が行われました。おめでとうございます!

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