作:サム・シェパード
演出:行定勲
キャスト
エディ:香川照之
  メイ:寺島しのぶ
  マーティン:甲本雅裕
  老人: 大谷亮介
スタッフ
訳:伊藤美代子 美術:二村周作 衣裳:前田文子 照明:佐藤啓 音響:長野朋美
演出助手:長町多寿子 舞台監督:小林清隆 宣伝:TSP
プロデューサー:毛利美咲 製作:山崎浩一
企画・製作:(株)パルコ
◆ サム・シェパード/作
ニューヨークでの最初の作品は、1963年にシアター・ジェネシスが上演した『カウボーイとロック・ガーデン』。その後、数シーズンに渡って、ラ・ママやカフェ・チーノを含むオフ・オフ・ブロードウェイの演劇グループと共に仕事をする。11本の戯曲には、オビー賞受賞の『シカゴ』や『イカロスの母』(1965)、『赤十字』『ラ・ツリスタ』(1966)、『法廷』『ナビゲーターとメロドラマ』(1967)、『トゥース・オヴ・クライム』(1972)、『アクション』『飢えた階級の呪い』(1976)等がある。『埋められた子ども』(1979)でピューリッツァー賞とオビー賞を受賞。『フール・フォー・ラヴ』ではオビー賞最優秀作品賞と最優秀演出家賞を受賞。『心の嘘』(1985)は1986年ニューヨーク・ドラマ・クリティックス・サークル賞と1986年アウター・クリティックス・サークル賞を受賞。『ステーツ・オヴ・ショック』は1991年、アメリカン・プレイス・シアターで初演、『シンパティコ』は1994年、ニューヨークのシェイクスピア・フェスティバルでの初演後、ロイヤル・コートで上演された。新作の『世界が緑だった日(シェフの寓話)』は、アトランタのセブン・ステージズの委嘱で、長年の共作者であるジョゼフ・シェイキンとの共作、オリンピック・アーツ・フェスティバルでの初演の後、ニューヨークのシグナチャー・シアター・カンパニーでシェパード週間と銘打った期間中に上演された。『埋められた子ども』は1996年4月、ゲイリー・シニーズ演出によってブロードウェイで上演され、トニー賞にノミネートされた。オクタビオ・パスの短編小説に基づく『コンスウェラの目』は、1998年冬、マンハッタン・シアター・クラブで初演。『故ヘンリー・モス』は、サンフランシスコのマジック・シアターで、ショーン・ペンとニック・ノルティ主演で初演されたばかり。作家兼監督作品としては、1988年の『ファー・ノース』、1992年の『アメリカン・レガシー』がある。1986年、アメリカ文学芸術アカデミーの会員として招かれる。1992年にはアカデミー賞ドラマ部門金賞を受賞、1994年には演劇殿堂入りを果たした。2005年は『パリ・テキサス』以来となるヴィム・ベンダース監督作品『アメリカ,家族のいる風景』にて脚本、主演している(日本公開は2006年2月)。
◆ 行定 勲/演出
行定勲1968年熊本県生まれ。TVドラマの助監督を経た後、映画の助監督として林海象、天願大介、山本政志などインディーズ系の作品に積極的に参加。『Love Letter』『スワロウテイル』『四月物語』等、岩井俊二監督作品に数多く助監督として携わる。海外の監督では、ニューヨークインディーズの旗手、ハル・ハートリー監督作品にも参加。映画『OPEN HOUSE』で初監督。その後、CF、テレビドラマ等、活躍を続ける。劇場公開デビューを果たした『ひまわり』(00)は、第5回釜山国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。以降『閉じる日』(00)、『贅沢な骨』(01)を監督。『GO』(01)では、日本アカデミー賞最優秀監督賞をはじめ2001年の各映画賞を総なめにした。 さらに、TVドラマでは、WOWOWで放送された篠田節子原作『カノン』(02)を皮切りに、永瀬正敏主演『私立探偵 濱マイク 〜第4話‘サクラサクヒ’』(02/NTV)、三上博史主演『タスクフォース』(02/TBS)、CMでは、浜崎あゆみ‘ミスタードーナツ’‘Tu-Ka’、木村拓哉‘キリン・スーパーFire’など多数。2002年は『ロックンロールミシン』、『Jam Films』の中の1作品『Justice』の公開でも注目を集めた。2004年には『きょうのできごと』、そして大ヒットも記憶に新しい『世界の中心で、愛をさけぶ』、2005年には『北の零年』、『春の雪』が公開された。2006年にグラスホッパー!とのジョイントベンチャーで企画/プロデュースレーベル“セカンドサイト”を設立。現在、オリジナル脚本による『遠くの空に消えた』(出演:神木隆之介、大後寿々花、ささの友間、ほか)を製作中。
■主な監督作品
1997年   『OPEN HOUSE』
2000年   『ひまわり』 『閉じる日』
2001年   『GO』 『贅沢な骨』
2002年   『ロックンロールミシン』 『月に沈む』 『Jam Films』
2003年   『カノン』 『Seventh Anniversary』
2004年   『きょうのできごと a day on the planet 』 『世界の中心で、愛をさけぶ』
2005年   『北の零年』 『春の雪』
2006年   『ユビサキから世界を』
◆ 香川照之/エディ
香川照之1965年東京都出身
【TV】『春日局』(NHK大河ドラマ/1989)、『坊さんが、ゆく』(NHK/1998)、『利家とまつ』(NHK大河ドラマ/2002)、『マルサ』(CX/2003)、『天花』(NHK連続テレビ小説/2004)、『最後の忠臣蔵』(NHK/2004)、『救命病棟24時』(CX/2005)、『対岸の彼女』(WOWOW/2006)、『功名が辻』(NHK大河ドラマ/2006)、『アンフェア』(CX/2006)、『さいごの約束』(CX/2006)、『役者魂!』(CX/2006)
【映画】『独立少年合唱団』(緒方明監督/2000、2000年・ベルリン国際映画祭アルフレート・バウワー賞受賞作品)、『鬼が来た!』(主演 姜文監督/2000、2000年・カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品)、『K・T』(阪本順治監督/2002、第15回日刊スポーツ大賞助演男優賞受賞)、『OUT』(平山秀幸監督/2002)、『刑務所の中』(崔洋一監督/2002)、(『美しい夏キリシマ』黒木和雄監督/2002、2003年モントリオール世界映画祭正式招待作品)、『嗤う伊右衛門』(蜷川幸雄監督/2003)、『赤い月』(降旗康男監督/2003、第28回日本アカデミー賞優秀助演男優賞受賞)、『クイール』(崔洋一監督/2003)、『天国の本屋』(篠原哲雄監督/2004)、『The Hotel Venus』(タカハタ秀太監督/2004、第26回モスクワ国際映画祭最優秀作品賞受賞作品)、『鉄人28号』(冨樫森監督/2004)、『暖〜ヌアン〜』(フォ・ジエンチー監督/2003、東京国際映画祭グランプリ・優秀男優賞受賞)、『北の零年』(行定勲監督/2005、第29回日本アカデミー賞優秀助演男優賞受賞)、『いつか読書する日』(緒方明監督/2005、第29回モントリオール世界映画祭コンペティション部門審査員特別賞受賞作品)、『花よりもなほ』(是枝裕和監督/2006)、『嫌われ松子の一生(中島哲也監督/2006)、『明日の記憶』(堤幸彦監督/2006)、『ゆれる』(西川美和監督/2006、2006年カンヌ映画祭監督週間正式出品作品)、『出口のない海』(佐々部清監督/2006)、『キサラギ』(佐藤祐市監督/2007年公開予定)など。
【舞台】『ガラスの動物園』(鴨下信一演出/1997 東急文化村シアターコクーン)、『SOLID』(和田憲明演出/1999 シアタートップス、1999年読売演劇大賞・優秀作品賞受賞)、『桜の園』(蜷川幸雄演出/2003 東急文化村シアターコクーン)、『妻をめとらば〜晶子と鉄幹』(宮田慶子演出/2006 新歌舞伎座・御園座)
◆ 寺島しのぶ/メイ
寺島しのぶ1972年 京都市出身
【TV】『北条時宗』(NHK大河ドラマ/2001)、『おらが春』(NHK/2002)、『武蔵』(NHK/2003)、『剣客商売』(CX/2003)、『絶壁』(BS-hi/2004)、『おとなの夏休み』(NTV/2005)、『太宰治物語』(TBS/2005)、『純情きらり』(NHK連続テレビ小説/2006)
【映画】『ゲロッパ!』(井筒和幸監督/2003)、『赤目四十八瀧心中未遂』(荒戸源次郎監督/2003)、『ヴァイブレータ』(廣木隆一監督/2005)、『クイール』(崔洋一監督/2004)、『東京タワー』(源孝志監督/2005)、『大停電の夜に』(源孝志監督/2005)、『待合室』(板倉真琴監督/2006)、『単騎千里を走る』(チャン・イーモウ監督/2006)、『やわらかい生活』(廣木隆一監督/2006)、『アキハバラ@DEEP』(源孝志監督/2006年9月公開)、『愛の流刑地』(鶴橋康夫監督/2007年1月公開予定)
【舞台】『恋と仮面とカーニバル』(西川信廣演出/1993)、『血の婚礼』(蜷川幸雄演出/1993)、『近松心中物語』(蜷川幸雄/1995)、『ふるあめりかに袖はぬらさじ』 (坂東玉三郎演出/1996)、『華岡青洲の妻』(水谷幹夫演出/1996)、 『奇跡の人』(マイケル・ブルーム演出/1997)、『エイミィズ・ヴュー』(栗山民也演出/1998)、『夏の夜の夢』(ルドルフ・ジョーウォ演出/1999)、『大正四谷怪談』(栗田芳宏演出/1999)、『テンペスト』(蜷川幸雄演出/2000)、『グリークス』(蜷川幸雄演出/2000)、『ピカドン・キジムナー』(栗山民也演出/2001)、『プルーフ/証明』(鵜山仁演出/2001)、『欲望という名の電車』(蜷川幸雄演出/2002)、『さぶ』(ジェームス三木演出/2003)、『マッチ売りの少女』(坂手洋二演出/2003)、『世阿彌』(栗山民也演出/2003)『新・近松心中物語』(蜷川幸雄演出/2004)、『楡の木陰の欲望』(ロバート・アラン・アッカーマン演出/2004)、『書く女』(永井愛演出/2006)
【受賞】1996年芸術祭賞 新人賞、1997年第4回読売演劇大賞 優秀女優賞、1998年松尾芸能賞、2001年菊田一夫賞演劇賞 特別賞、2002年第9回読売演劇大賞 優秀女優賞、2003年第37回紀伊國屋演劇賞 個人賞、2003年第16回東京国際映画祭 優秀女優賞、2003年第28回報知映画賞 最優秀主演女優賞、2003年第25回ヨコハマ映画祭 主演女優賞、2003年第16回日刊スポーツ映画大賞 主演女優賞、2003年第25回ナント三大陸映画祭 優秀主演女優賞、2004年第11回読売演劇大賞 最優秀女優賞、2004年第58回毎日映画コンクール 主演女優賞、2004年第46回ブルーリボン賞 主演女優賞、2004年第13回日本映画批評家大賞 主演女優賞、2004年第28回エランドール賞 新人賞、2004年第27回日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞
◆ 甲本雅裕/マーティン
甲本雅裕1965年 岡山県出身
平成元年から7年1月まで東京サンシャインボーイズに在籍。在籍中、全作品に出演。『12人の優しい日本人』『ラヂオの時間』『彦馬がゆく』『ショーマストゴーオン』『罠』など。
【最近のTV】『ぽっかぽか3』、『踊る大捜査線 シリーズ』、『棟居刑事の情熱』、『お天気お姉さん2』、『素敵に女ざかり2』、『大安吉日が永すぎて』、『新・同棲時代/もう一度ウェディングベル』、『凍りつく夏』、『ソムリエ』、『こいまち 私が愛したゴースト』、『蘇る金狼』、『ブラックジャック』、『それぞれの断崖』、『君が教えてくれたこと』、『はみだし刑事情熱系X』、『ごくせん』、『法医学教室の事件ファイルXVI』、『恋愛偏差値 第二章』、『ブラックジャックによろしく』、『エースをねらえ!』レギュラー、『新撰組!』、『光とともに・・・』、『虹のかなた』レギュラー、『3年B組金八先生』、『徳川綱吉 イヌと呼ばれた男』?、『広島・昭和20年8月6日』、『太閤記〜天下を獲った男・秀吉』‘(10/31〜OA)
【映画】『踊る大捜査線』(監督/本広克行)、『催眠』(監督/落合正幸)、『GTO』(監督/鈴木雅之)、『SPACE TRAVELERS 』(監督/本広克行)、『世にも奇妙な物語/チェス』(監督/星護)、『サトラレ』(監督/本広克行)、『KT』(監督/阪本順治)、『突入せよ!あさま山荘事件』(監督/原田眞人)、『踊る大捜査線 レインボーブリッジを封鎖せよ』(監督/本広克行)『美しい夏キリシマ』(監督/黒木和雄)、『ピカンチ2』(監督/堤幸彦)、『村の写真集』(監督/三原光尋)、 『リンダ・リンダ・リンダ』(監督/山下敦弘)、『嫌われ松子の一生』(監督/中島哲也)、『バックダンサーズ!』(監督/永山耕三)、『ミラクルバナナ』(監督/錦織良成)、『天使の卵』(監督/冨樫森)、『神童』(監督/萩生田宏治、2007年春公開)
【舞台】『サースト』(ZAZOUS THEATER 演出/鈴木勝秀)、『蠅取り紙』(自転車キンクリーツカンパニー 演出/鈴木裕美)、『これはあけぼの』(泪目銀座 演出/福島三郎)、『舞台も踊る大捜査線』(演出/本広克行)、 『信長』(演出/西川信廣)
◆ 大谷亮介/老人
大谷亮介1954年 神戸市出身
自由劇場を経て1986年に余貴美子らとともに“東京壱組”を旗揚げ。看板男優および演出家を務める。1991年『分からない国』のプロデュース及び演出により紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞。96年の解散後は俳優として舞台、映像で幅広く活躍。
【TV】『少年たち3』、『愛の家』、『新撰組!』、『次郎長 背負い富士』、『マチベン』(以上NHK)、『壇上にて急逝』(NTV)、『悪いオンナ・誘惑を売る女』、『探し屋★諸星光介』(以上TBS)、『古畑任三郎』(CX)、『相棒』(ANN/レギュラー)など
【舞台】『舞台役者症候群』(小林裕演出/1995)、『東男京女』(勝新太郎演出/1995『果てるまで行く』(東京壱組最終公演 大谷亮介演出/1996)、『西大后』(市川猿之助/1997)、『ダイヤルMを廻せ』(勝田安彦演出/1997)、『ヴィクター・ヴィクトリア』(謝珠栄演出/1997)、『女の花道』(山田孝行演出/1998)、『一郎ちゃんがいく』(G2演出/1998)、『真夜中のパーティ』(遠藤吉博演出/1998)、『真夜中の夢』(ペーター・ストルマーレ演出/1999)、『ザ・近松』(大谷亮介演出/1999)、『破天荒』(わかぎえふ演出/1999)、『羅生門』(渡辺和子演出/1999)、『いつわりとクロワッサン』(G2演出/1999)、『原田宗典アワー@』(大谷亮介演出/2000)、『Black House』 (倉持健一演出/2000)、『悪名』(中畑八郎演出/2000)、『人間風車』(G2演出/2000)、『原田宗典アワーA』(大谷亮介演出/2001)、『眠狂四郎』(金子良次演出/2001)、『ムーンパレス』(白井晃演出/2001)、『いつかバスコダガマのように』(久世光彦演出/2001)、『ア・ラ・カルト』(吉澤耕一演出/2001)、『殺人狂時代』(流山児祥演出/2002)、『劇的人生劇場』(大谷亮介演出/2002)、ミュージカル『田んぼの神様』(大谷亮介構成・演出/2002)、『烏賊ホテル』(西山山水演出/2002)、『SLAP STICKS』(ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出/2003)、『ヴァニティーズ』(G2演出/2003)、壱組印プレゼンツ『小林秀雄先生来る』(大谷亮介演出/2003)、『ラヴ・レターズ』(青井陽治演出/2003)、『三人吉三東青春』(松村武演出/2003)、『イエロー・フィーバー』(流山児祥演出/2004)、『続・殺人狂時代』(流山児祥演出/2004)、『夏の夜の夢』(大谷亮介演出/2004)、壱組印プレゼンツ『私は後悔する』(大谷亮介演出/2004)、『ハンブルボーイ』(G2演出/2004)、『劇場の神様』(大谷亮介演出/2005)、『劇的人生劇場』(大谷亮介演出/2005)、壱組印『種の起源』(大谷亮介演出/2005)、『歌わせたい男たち』(永井愛演出/2005 第5回朝日舞台芸術賞 グランプリ受賞、第13回読売演劇大賞 最優秀作品賞受賞)、『女中たち』(G2演出/2006)、『ピッピ』(宮田慶子演出/2006)