イントロダクション

『ウィー・トーマス』(2003年・2006年)、『ピローマン』(2004年)、『ビューティー・クイーン・オブ・リナーン』(2007年)に続き、長塚圭史が挑むのは、マクドナーの最新戯曲『ハングマン HANGMEN』。
本作はマクドナーにとって、2005年にブロードウェイで初演された『スポケーンの左手』、ロンドンでは2003年にナショナル・シアターで初演された『ピローマン』以来、待望の書き下ろし作品となり、2015 年9月ロンドンのロイヤルコートシアターで幕を開けるとたちまち評判を呼び、同年12月からウエストエンドで上演開始、2016年ローレンス・オリヴィエ賞「BEST PLAY」に輝いた超話題作です。
2018年1月18日からニューヨークでUS版を上演。連日SOLD OUTで期間延長が決定するなど、注目を集めています。

  • 本年度最高の新作


    −英デイリーテレグラフ紙
  • 今ロンドンで最も面白い舞台


    −英タイムアウト
  • 最高に笑える作品


    −英インディペンデント紙
  • 劇的な緊張感に思わず引き込まれる


    −英サンデータイムズ

演劇界・映画界最注目クリエイター、マーティン・マクドナー。
監督・脚本作「スリー・ビルボード」は本年度ゴールデングローブ賞最多4部門受賞、
アカデミー賞6部門7ノミネート、2部門受賞。

映画監督として、「スリー・ビルボード」(2018年2月1日より全国ロードショー/配給:20世紀フォックス映画)でトロント国際映画祭観客賞受賞、ベネチア国際映画祭で脚本賞受賞、ゴールデン・グローブ賞では最多4部門を受賞しました。そして本年度アカデミー賞では主要6部門7ノミネート、2部門で受賞。
日本でも、公開後、大ヒットスタートを切っており、話題を集めています。

「ハングマン」は、2004年以降、兼ねてから希望していた映画界で創作活動を続けていたマーティン・マクドナーのロンドンでの待望の演劇復帰作であり、「1965年の絞首刑の廃止の余波」をマクドナー特有のブラックユーモアを持って描いた本作により、マクドナーは演劇界への輝かしい帰還を果たしました。

マクドナー作品を演出して注目を集めた長塚圭史×小川絵梨子が初タッグ!

演出の長塚圭史は、マクドナー作品で読売演劇大賞優秀演出賞、朝日舞台芸術賞などを受賞。またその斬新で挑戦的な演出は日本演劇界を騒然とさせました。 そこにいる人間の渇望、悪意、不器用な愛情。不吉な訪問者。そして真っ黒なユーモア。 マクドナーをこよなく愛す長塚が、本作品でもその独特な世界観で観客を魅了します。
また、翻訳は自身も数多くのマクドナー作品を翻訳・演出してきた小川絵梨子が手掛け、長塚圭史との初タッグが実現。息つく間もないスリリングな舞台にどうぞご期待ください!

ストーリー

「俺だって腕はいい!ピアポイントと同じくらいに!!」

1963年。イングランドの刑務所。ハングマン=絞首刑執行人のハリー(田中哲司)は、連続婦女殺人犯ヘネシー(村上航)の刑を執行しようとしていた。しかし、ヘネシーは冤罪を訴えベッドにしがみつき叫ぶ。「せめてピアポイント(三上市朗)を呼べ!」。ピアポイントに次いで「二番目に有名」なハングマンであることを刺激され、ハリーは乱暴に刑を執行するのだった。

2年後。1965年。イングランド北西部の町・オールダムにある小さなパブ。死刑制度が廃止になった日、ハングマン・ハリーと妻アリス(秋山菜津子)が切り盛りする店では、常連客(羽場裕一・大森博史・市川しんぺー・谷川昭一朗)がいつもと変わらずビールを飲んでいた。新聞記者のクレッグ(長塚圭史)は最後のハングマンであるハリーからコメントを引き出そうと躍起になっている。そこに、見慣れない若いロンドン訛りの男、ムーニー(大東駿介)が入ってくる。不穏な空気を纏い、不思議な存在感を放ちながら。

翌朝、ムーニーは再び店に現れる。ハリーの娘シャーリー(富田望生)に近づいて一緒に出かける約束をとりつけるが、その後姿を消すムーニーと、夜になっても帰って来ないシャーリー。そんな中、ハリーのかつての助手シド(宮崎吐夢)が店を訪れ、「ロンドン訛りのあやしい男が『ヘネシー事件』の真犯人であることを匂わせて、オールダムに向かった」と告げる。娘と男が 接触していたことを知ったハリーは・・・!
謎の男ムーニーと消えたシャーリーを巡り、事態はスリリングに加速する。

ハリー
田中哲司

イングランドで「二番目」に有名な絞首刑執行人(ハングマン)。
高名な執行人であるピアポイントへのコンプレックスを抱えている。
執行人であったことにプライドがあり、パブの客たちの前では尊大に振舞う。

アリス
秋山菜津子

パブを切り盛りするハリーの妻。内向的な娘を心配している。
ピアポイントには好意的。

ムーニー
大東駿介

ハリーのパブにふらっと現れたロンドン訛りの青年。つかみどころのない態度で、ハリーやパブの客たちに不穏な印象を残す。翌日アリスを怒鳴りつけ、シャーリーとは一緒に出掛ける約束をして、姿を消すが・・・・・・。「ヘネシー事件」との関係を匂わせる。

シド
宮崎吐夢

ハリーのかつての助手。
ムーニーがオールダムを訪れる前に出会っており、そのことをハリーに告げに来る。
ある行動をきっかけに、ハリーに嫌われ、職を追われた過去がある。

アーサー
大森博史

ハリーの店の常連客。耳が遠いが、時々核心をついた発言をする。

クレッグ
長塚圭史

地方紙の新聞記者。死刑制度廃止について、最後の絞首刑執行人であるハリーのコメントを引き出すためにパブに出入りする。

チャーリー
市川しんぺー

常連客。耳の遠いアーサーにパブで起きていることを説明する通訳的存在。

ビル
谷川昭一朗

ハリーの店の常連客。ハリーの言うことにいつも合わせて機嫌を取るが、ハリーからは「バカ」扱いされている。

ヘネシー
村上 航

ハリーによって刑を執行された死刑囚。最期まで冤罪を叫んでいた。

シャーリー
富田望生

ハリーの娘。15歳。内気で、ハリーとアリスからは「雨雲みたいにどんよりしている」「不機嫌そう」「暗―い」と注意をされている。ムーニーと出かける約束をした後、姿を消す。

ピアポイント(♂)
三上市朗

実在の絞首刑執行人。ナチス戦犯約200人の刑を執行したことで有名。

フライ警部
羽場裕一

常連客。警部だが、勤務時間中もパブに入りびたっている。

ヒストリー

HANGMEN<オリジナル・プロダクション上演歴>

主な受賞

ローレンス・オリヴィエ賞

Best Play(最優秀作品賞) 、Best Set Design(最優秀舞台デザイン賞)

サウスバンク・スカイ・アーツ賞

Theatre Award(最優秀演劇賞)

クリティックス・サークル・シアター賞

Best New Play(最優秀新作賞)、Best Designer(最優秀舞台デザイナー賞)

イーブニング・スタンダード・シアター賞

Best Design(最優秀舞台デザイン賞) 

ほか

パルコ・プロデュース公演 上演ヒストリー

「ウィー・トーマス」 WEE THOMAS

2003年8月4日(月) ~8月21日(木) PARCO劇場

作:マーティン・マクドナー 訳:目黒条 演出:長塚圭史

出演: 北村有起哉 佐藤康恵 中山祐一朗 六角慎司 加藤啓 保村大和/三宅弘城
板尾創路
企画製作: (株)パルコ
後援: TBSラジオ(東京公演)
公演特設ページ: http://www.parco-play.com/web/play/wee_thomas/

2006年6月28日(水)~7月9日(日) PARCO劇場

(プレビュー公演:6月6日(火)〜6月11日(日) 東京グローブ座)

作:マーティン・マクドナー 訳:目黒条 演出:長塚圭史

出演: 高岡蒼甫 岡本綾 少路勇介 チョウソンハ 今奈良孝行 富岡晃一郎
堀部圭亮 木村祐一
企画製作: (株)パルコ
後援: TBSラジオ(東京公演)
公演特設ページ: http://www.parco-play.com/web/play/thomas/

「ピローマン」the PillowMan

2004年11月6日(土)~11月23日(火) PARCO劇場

作:マーティン・マクドナー 訳:目黒条 演出:長塚圭史

出演: 高橋克実 山崎一 中山祐一朗 近藤芳正 宮下今日子 岩田純
福地亜紗美/岩井優季(ダブルキャスト)
企画製作: (株)パルコ
公演特設ページ: http://www.parco-play.com/web/play/pillowman/

「ビューティ・クイーン・オブ・リナーン」

2007年12月7日(金)~12月30日(日) PARCO劇場

作:マーティン・マクドナー 訳:目黒条 演出:長塚圭史

出演: 大竹しのぶ 白石加代子 田中哲司 長塚圭史
公演特設ページ: http://www.parco-play.com/web/play/beauty/

キャスト&スタッフ

|作| マーティン・マクドナー

|翻訳| 小川絵梨子 |演出| 長塚圭史

|出演| 田中哲司 秋山菜津子 大東駿介 宮崎吐夢 大森博史 長塚圭史

市川しんぺー 谷川昭一朗 村上航 富田望生 三上市朗 羽場裕一

美術:二村周作 照明:笠原俊幸 音響:加藤温 衣裳:安野ともこ ヘアメイク:勇見勝彦 演出助手:坂本聖子 舞台監督:福澤諭志
企画:佐藤玄・伊藤達哉 プロデューサー:藤井綾子 製作:井上肇 企画協力:ゴーチ・ブラザーズ
企画製作:株式会社パルコ

宣伝:ディップス・プラネット 宣伝美術:榎本太郎 宣伝写真:森崎恵美子
宣伝ヘアメイク:勇見勝彦 遠山美和子 宣伝衣裳:安野ともこ

|作|Martin McDonagh | マーティン・マクドナー

主な舞台戯曲に「ハングマン」(ロイヤル・コート、ウエストエンド上演)、「ビューティー・クイーン・オブ・リナーン」、「スカル・イン・コネマラ」、「ロンサム・ウエスト」(ドルイド・シアター、ロイヤル・コート、ブロードウェイ上演)、「イニシュマン島のビリー」(ナショナル・シアター、ウエストエンド、ブロードウェイ上演)、「ピローマン」(ナショナル・シアター、ブロードウェイ上演)、「ウィー・トーマス」(ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー、ギャリック・シアター、ブロードウェイ上演)、「スポケーンの左手」(ブロードウェイ上演)がある。
映画監督、脚本作品に、短編映画「シックス・シューター」、長編映画「ヒットマンズ・レクイエム」、「セブン・サイコパス」、「スリー・ビルボード」他がある。
主な受賞歴として、舞台では「イニシュマン島のビリー」(ローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作コメディ賞)、「ピローマン」(ローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作賞)、映画では「シックス・シューター」(アカデミー賞最優秀短編実写作品)、「ヒットマンズ・レクイエム」(英国アカデミー賞最優秀オリジナル脚本賞)等がある。

|演出| 長塚圭史

1975年5月9日生まれ、東京都出身。1996年、演劇プロデュースユニット「阿佐ヶ谷スパイダース」を旗揚げ、作・演出・出演の三役を担う。2008年、文化庁新進芸術家海外研修制度にて1年間ロンドンに留学。帰国後の2011年、ソロプロジェクト「葛河思潮社」を始動。芸術選奨文部科学大臣新人賞、読売演劇大賞優秀演出家賞など受賞歴多数。近年の主な出演作に、【ドラマ】「あさが来た」(15・NHK)、「Dr.倫太郎」(15・NTV)、【映画】「花筺」(17)、「バケモノの子」(15)、【舞台】「かがみのかなたはたなかのなかに」(17・15/作・演出・出演)、「王将」「プレイヤー」(17/演出)、「はたらくおとこ」(16/作・演出・出演)、「浮標」(16・12・11/演出)、「夢の劇-ドリーム・プレイ-」(16/台本・出演)、「ツインズ」(15/作・演出)、「十一ぴきのネコ」(15/演出)、「蛙昇天」(15/演出)など。

スケジュール / チケット