<国本武春(くにもと たけはる) プロフィール>

 浪曲師 1960年千葉県生まれ。19歳で“語り”で表現することの魅力に取りつかれ浪曲界入り。82年上野本牧亭での初舞台を皮切りに、寺山修司の演劇に参加するなど数々のライブに出演。87年にジョン・ゾーンのプロデュースするライブアクトに参加する為渡米、ニューヨークとボストンで各国のアーティストと共に公演。ボイスパフォーマンスを披露する。この頃から三味線にギターのフレーズを取り入れた独自の三味線法を開発、ロックやR&Bに「語り」と三味線が合体したスタイルを確立、作詞作曲を始める。

  芸術選奨文部大臣新人賞、国立演芸場花形演芸大賞を2度受賞。宮本亜門演出のブロードウェイ・ミュージカル「太平洋序曲」に主演、NY・ワシントンDC公演では米国批評家に絶賛される。2003年、音楽と語りを担った短編アニメ「頭山」は米アカデミー賞にノミネートされた。同年9月、日本の芸能で世界に通ずるものを作りたいと渡米。

 2003年9月、文化庁の第一回文化交流使として米国テネシー州で歌手・ブルーグラス三味線奏者、ストーリーテラーとして活動。2004年7月に米国で音楽アルバムをリリース、米国ブルーグラス音楽界で注目を集めている。2004年8月に一年ぶりに帰国。現在、ライヴ、TV、ラジオ出演と精力的に活動している。

 パルコ劇場では 2004年11月24日に、『どかーん!武春劇場vol.1 〜国本武春って誰?〜』を上演。古典浪曲をたっぷり聴かせることはもちろん、“浪曲掛け声教室”、『忠臣蔵』実技講座で会場全体は揺れるほどの熱気に包まれた。また、津軽三味線、ブルース、ロック、沖縄民謡、フラメンコなどを三味線一本で弾き語り、そのバツグンの技を披露、そしてオリジナル曲では胸に響くメロディーで大いに泣かせ、大いに笑わせ・・・幅広い年齢層で埋め尽くされた客席をどかーん!と沸かせて大好評を博した。
 本公演終了後、米国でのレコーディングとブルーグラス・フェスへの参加を予定している。


前回公演より    photo御堂義乘



TOP  MORE INFO  プロフィール  CAST&STAFF