ブロードウェイの巨匠・喜劇の王様ニール・サイモン。舞台・映画で数多くのヒット作、名作を世に送り出し、日本でも多くの作品が紹介されています。
パルコ劇場でも、『パパ、映画に出して!』『おかしな二人』『第2章』など多くの作品を上演してきました。
2008年も6月に名作『サンシャイン・ボーイズ』を名優・江守徹と西岡徳馬で上演。10月には、最新作である『ローズのジレンマ』を黒柳徹子主演で再演しました。
彼の作品が素晴らしいのは、爆笑を誘う台詞の巧みさのみならず、辛い人生の断片も暖かいユーモアに包んで、生きていることの素晴らしさを声高ではなく謳いあげているところでしょう。

そのニール・サイモンが1980年代に取り組んだのが、自伝的作品、少年時代を描いた『ブライトン・ビーチ回顧録』、青年時代を描いた『ビロクシー・ブルース』、社会人になってからを描いた『ブロードウェイ・バウンド』のB・B三部作です。