詩を立ったまま読むだけなのかと思っていたらとんでもない、ダンスと映像とポエムのみっつがぐわしゃと一体になり、絡み合い、揺さぶり、合体を楽しみ、ズレを喜ぶ、今までに見たことのないエンタテインメントでした。森雪之丞さんは、さまざまな声で自作の詩を読み始めます。すると、そこに、詩の言葉と闘い、応援し、触発するような音楽が流れ始めます。同時に、舞台の背景には、今、まさに読まれている言葉が、映像に変形・変容された不思議な風景が映し出されます。そして、ダンサー達が登場します。それは、詩の読み手であったり、詩を読んだ後の体であったり、詩のイメージを現す人そのものであったりします。そして、当然のように、森雪之丞さんも踊るのです。そこには、言葉と文字と身体がありました。この三つが絡み合い、触発し合う空間がありました。演出の岸谷五朗さんと言葉の森雪之丞さんが創り上げた素敵な空間がありました。まさに、これがポエミクスなんだなと、僕は舞台を観ながら思っていました。それは、言葉というものの、考えられる限り最上の、言葉以外との出会いでした。言葉が、言葉以外のものと幸福に出会った瞬間を目撃しているんだと、僕は感じました。それは、とても幸福な時間でした。
鴻上尚史


眠れぬ森の雪之丞さんの大ファンだ。でもPOEMIXの舞台での闘う詩人、雪之丞さんもとびきり素敵だ。岸谷五朗さんの演出攻撃はすごい!刺激的な映像やダンス、そして最後には恐竜まで出現させちゃうのだから。五朗さんが吹き抜ける風なら、雪之丞さんは森だ。(あれ?なんか変?)その風を受け、しなり、咆え、歌い、様々に色を変えながら美しい詩のカケラを撒き散らすのだ。その時空を共有できるのがPOEMIX!五朗さん、今度はどんな風を森に吹き込むのかな。想像するだけでわくわくしてしまう。闘え!雪之丞さん!
原由子(サザンオールスターズ)


雪之丞さんは僕が尊敬し目標とするアーティストの一人だ。作詞家という枠にとらわれず、いろんな分野に挑戦したりある時は時代を嘆いたり、笑ったり、愛したり、常にアンテナを伸ばして戦い続けているようにみえる。雪之丞さんは机に向かった詩人ではなく社会の中で戦う詩人だと思う。今回はどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみです。
木根尚登(TM NETWORK)


森雪之丞が躍り、叫び、汗をかく、それだけでこの舞台は見る価値がある。さらに森さんの書く言葉の力、それを最大限にひきだす岸谷演出、実力派の役者達、もうこれは見るしかない!元来、読みものである“詩”が耳で聞き、目で見て、体で感じるものへとその姿を変える。いまだかつてない感覚を味わうにはうってつけの舞台である。みなさんも是非かりあげにうっすらと汗をにじませる森さんの姿に心うばわれて下さい。
天野ひろゆき(キャイ〜ン)


雪之丞さんのリズム感あふれる言葉の数々には、いつも新鮮な驚きを隠せずにはいられません。そこに、五朗さんのダイナミックな演出が注入されると、ステージの上で言葉が跳ねる感覚というか、躍動感を持ったポエムが眼前に広がって、まさに新たな領域のエンターテイメント。今回果たしてどんなステージを見ることができるのか。とても楽しみにしています。
藤木直人