現代人の心を、優しく暖かくつつむ 《鈴木喜劇》
いよいよ パルコ劇場へ初見参!!

[サクラパパオー]

企画制作:株式会社パルコ/株式会社ミーアンドハーコーポレーション

<夢>がある!
<ロマン>が駆ける!!
《鈴木喜劇》の伝説的傑作が
いよいよ、パルコ・プロデュース公演にて上演!!

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寺山修司、唐十郎、清水邦夫にはじまり、近年では、三谷幸喜、マキノノゾミ、鐘下辰男や「二人の噺」(2001年8月16日〜パルコ劇場にて)の福島三郎など日本人オリジナル作家の紹介を行ってきたパルコがパルコ劇場/プロデュース公演として、いよいよ鈴木聡、作・演出による『サクラパパオー』を上演いたします!
ポスター 鈴木聡/ラッパ屋とは
OL・サラリーマンを中心に、女性客のみならず男性客にも多く人気を博している劇団『ラッパ屋』。その『ラッパ屋』の前身は、サラリーマンのサラリーマンによる演劇を目指し、『サラリーマン新劇 喇叭(らっぱ)屋』と名付けられ1984年旗揚げ、現在はシアタートップスを中心に活動を続けています。
その『ラッパ屋』の主宰者であり、全ての作品の作・演出を手掛けるのが鈴木聡。サントリーオールド『ワン・フィンガー、ツー・フィンガー』、ホンダ『インテグラ ノッテグラ』、サントリーアイスジン『ジンジンジン』などの多くの傑作コピーでも知られる人気コピーライターでもあり、NHK朝の連続テレビ小説<あすか>(1999年秋〜2000年春)などテレビドラマの執筆や、木の実ナナ主演ABCミュージカル『阿OKUNI国』『狸』、森光子主演東宝『新橋ラプソディー』(芸術座)、伊東四朗・小松政夫ツーショットプレイ『エニシング・ゴーズ』などの商業演劇への書下ろしなど、多角的な創作活動を展開しています。


作風は
鈴木聡の作風は、あくまでもコメディーです。 そして、揺るぎない人間への、普通に生活する人々への優しい眼差しががあります。
鈴木聡の作品は、普通の人々への讃歌なのです。
かっこよくもないけれど、何のとりえも無いけれども、日々の人間関係に傷付きながらも、必死に真面目に生きていく普通の人々。
そんな彼等が引き起こす事件の数々は、「現実にありそうでないこと」、「なさそうで本当に有ること」の境界線上に心地よく浮かぶ<大人のお伽噺>の世界なのです。そして観客を、脚本と巧みな演出により、程よく現実から離れた演劇空間に誘い、明日への希望と勇気を与えてくれます。
「ラッパ屋」作品の中の傑作『サクラパパオー』!
夜の競馬場を舞台に、一つの小さな奇跡が起こる!!
これまでラッパ屋公演は30数本に上り、その中でも最も再演希望の多い傑作『サクラパパオー』。‘93年シアタートップスで初演。再演をしないのを基本にする「ラッパ屋」の公演の中では珍しく’95年に客演(相島一之・菊池均也・小林隆・伊東由美子)を交え再演をしています。
初演劇団公演チラシより

《私は昨秋から競馬をはじめた。
以来、ほぼ毎週馬券を買い、毎週さまざまな真理に到達する。
   「穴馬は人生の風穴である」
   「何がおこるかわからない、そんな世界を男は愛す」
色紙なら何枚でも書ける実力を磨いた私だが、
まだ一度も当たった試しがない。
ビギナーズラックもない。
根本的に向いてないのかもしれない。
だが、今のうちに、競馬の芝居を作っておこうと思った。
いまだ恋を知らぬ乙女ほど、
ロマンティックな恋の詩を書けるというではないか。
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●ストーリー
舞台は、夜の競馬場。人々の期待の高まりとともに、トワイライトレースが 始まろうとしている。<的場博美(男)>は一見生真面目で神経質そうなエリート国家公務員なのだが、実は水商売の女<ヘレン>に貢いで使い込んだ公費の800万円を明日までに用意すべく、20万を片手に今日の5レースに挑もうとしている。
このヘレン、実は<菅原幸子>の亡き夫の愛人でもあった。
<岡部今日子>は、結婚直前の微妙な時、婚約者<田原俊夫>の賭け事・女など彼の性癖への疑念を持ち始めている。そして、ヘレンは田原とも…。
優柔不断な<横山一郎>をカモにする予想屋<柴田達>。
この柴田が、今日の大一番、自分の予想も売らずに賭ける一頭の馬がいた。
第4レースに出走予定、その名は、サクラパパオー。
しかし、サクラパパオーが突然パドックで暴れ始めた。
そのサクラパパオーの姿に、亡き夫、亡き愛人の面影を見る幸子とヘレン。
的場は、800万円を手にする事が出来るのか?幸子とヘレンは?
今日子は、俊夫を受け入れる事が出来るのか?
それぞれの思いが交錯する中、ゲートが開く。
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小劇場界3〜4世代に渡る
多彩で実力派のキャスト陣を得て、
いよいよ、渋谷・パルコ劇場
そして、大阪・シアター・ドラマシティ にて上演決定!

◯TVドラマ『ショムニ』(CX)でおなじみ、今回が初舞台となる櫻井淳子。
2001年7月下旬から公開の映画『悪名』(監督:和泉聖治)のヒロイン 役や9月からのNHK月曜ドラマ『ハート』等の出演と、本格派女優として 今後ますます活躍が期待される櫻井淳子をヒロインに抜擢。

◯TVドラマ『ぽっかぽか』(TBS)のやさしい父親の好演でお茶の間を賑わせ 、2枚目から3枚目まで多彩にこなす元・劇団夢の遊眠社出身羽場裕一。

◯大劇場から小劇場、またアングラからミュージカルまで幅広く活躍中。
渋谷のコギャルに“足が綺麗…”とため息をつかせた『毛皮のマリー』の 美少女役から映画などでは組長役まで多芸にこなす元・天井桟敷出身  若松武史。

◯テレビ・映画でピリリと光る名脇役・名演技で活躍、東京乾電池の看板女優 ありながら、実は劇団以外の外部公演には今回が初出演となる東京乾電池 所属角替和枝

◯東京サンシャインボーイズ出身でTV『古畑任三郎』(CX)やパルコ劇場公演 の『巌流島』など三谷作品では常連、またラッパ屋公演の『サクラパパオー』 (‘95年)にも今回とは別の役で、また『阿呆浪士』(’98年)への客演 など鈴木作品にもゆかりの深い小林隆。

◯小劇場の中では人気急上昇中の劇団TEAM発砲・B・ZIN所属/創立メン バーで同劇団の看板女優の小林愛。

◯『ラッパ屋』からは看板俳優ふたりが参加。鈴木作品の持つ軽妙さ・ドライ ブ感を余すことなく発揮する福本伸一・おかやまはじめ。
現在の演劇界屈指の実力派俳優により、渋谷・パルコ劇場/大阪・シアター・ドラマシティへ『鈴木喜劇』初見参となります。
これは、小さな奇跡が起きるコメディです。
いっぱい笑いがあって、スリルがあって、人生が交錯して、
そして最後に、思いがけない奇跡が起きる。
つまり 競馬場そのまんま。
劇場は、夜のどこかにある、夢の競馬場になります。
たった4レースの間にも何もかもが、始まって、終わります。
僕の、ワンナイト・コメディの代表作、
「サクラパパオー」。
競馬ファンも、演劇ファンも、是非遊びに来てください。
ム 鈴木 聡 -

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櫻井淳子
櫻井淳子
羽場裕一
羽場裕一
サクラパパオー<登場人物>
[ヘレン] 櫻井淳子 水商売の女。
幸子の亡き夫の愛人であり、
また的場を借金地獄に追いやった張本人。
[的場博美(男)] 羽場裕一 外務省のエリート公務員。
使い込んだ800万円をとり返そうと競馬場に踏み込んだ。
[柴田 達] 若松武史 競馬の予想屋。
今日の“サクラパパオー”に賭けている。
[菅原幸子] 角替和枝 未亡人。
旦那が、賭け事・女にはまり苦労するが、
夫の死後、本人が競馬にはまる。
[横山一郎] 小林 隆 中年サラリーマン。
ここぞというときに一つに決められず、
うだつが上がらない。
[田原俊夫] 福本伸一
(ラッパ屋)
今日子と婚約中。
競馬好きな事を彼女には秘密にしている。
[井崎 修] おかやまはじめ
(ラッパ屋)
賭け事・女にはまる典型的な中年オヤジ。
[岡部今日子] 小林 愛
(TEAM発砲・B・ZIN)
賭け事が大嫌いな真面目一徹のOL。
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[ 公演概要 ]