PARCO PRODUCE すべての四月のために それは、ある島の家族の物語。

イントロダクション Introduction

2017年秋、鄭義信が新たな家族の物語を産み落とす! 待望の新作舞台

公演によせて

鄭義信(作・演出)

森田君(君などとは失礼かもしれないけれど、やっぱり君って感じなのです)の舞台でのたたずまいを見ていると、僕は木蓮を思いおこします。あの高い梢に白い大きな花を咲かせる木蓮です。僕が描こうとしているのは、歴史の波の中で翻弄されながらも、必死で生きようとする、ささやかな家族の物語です。その中で、彼がどんな花を咲かせてくれるのか、今から楽しみにしています。

森田 剛

約1年半ぶりの舞台に、以前からご一緒したかった鄭義信さん作品に出演させていただくということで今から楽しみです。鄭さんが描かれる人々は、辛い状況下でも明るく、生きていくことの逞しさや強さを持っていてとても魅かれます。今回は戦時下の朝鮮半島の小島に住んでいる家族の話ということですが、いつの時代も変わらない家族というものをテーマにしっかり演じていければと思っています。

ストーリー Story

本土から遠く離れた島の一軒の理髪店。時代に流されながらも愛し、憎み、泣き、笑い、みんなで、ひたむきに生きた。未来を思い、心に火を灯しながら...

1944年春、日本植民地下の朝鮮半島近くの離れ小島。海のそばにある小さな理髪店には、たえず波音が聞こえてくる。戦況が悪化する中、英順(麻実れい)と夫の洪吉(山本亨)が営む理髪店では、次女・秋子(臼田あさ美)のささやかな結婚式が催されていた。ところが秋子の喜びは薄かった。新郎・萬石(森田剛)が、長女・冬子(西田尚美)に対する思いを捨てきれずにいるからだった。酒が配られ、歌を歌い、ようやく場が盛り上がりはじめてきた中、日本軍人の篠田(近藤公園)が、理髪店を日本軍専用とするとの辞令を持ってやってくる...

キャスト&スタッフ cast&staff

美術:二村周作 照明:増田隆芳 音楽:久米大作
音響:藤田赤目 衣裳:西原梨恵 ヘアメイク:宮内宏明
殺陣:栗原直樹 振付:広崎うらん 演出助手:入倉麻実/髙橋咲貴子
舞台監督:藤本典江 宣伝:ディップス・プラネット
宣伝美術:榎本太郎 宣伝写真:尾嶝太
宣伝衣裳:ゴウダアツコ 宣伝ヘアメイク:大宝みゆき
企画:佐藤玄・田中希世子 プロデューサー:柳原一太 今絵里子
製作:井上肇 企画・製作:(株)パルコ

プロフィール

  • <作・演出>鄭義信(ちょん・うぃしん)

    93年に「ザ・寺山」で第38回岸田國士戯曲賞を受賞。その一方、映画に進出して、同年、「月はどっちに出ている」の脚本で、毎日映画コンクール脚本賞、キネマ旬報脚本賞などを受賞。 98年には、「愛を乞うひと」でキネマ旬報脚本賞、日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第一回菊島隆三賞、アジア太平洋映画祭最優秀脚本賞など数々の賞を受賞した。 「焼肉ドラゴン」では第8回朝日舞台芸術賞 グランプリ。第12回鶴屋南北戯曲賞。第16回読売演劇大賞 大賞・最優秀作品賞。第59回芸術選奨 文部科学大臣賞。韓国演劇評論家協会の選ぶ2008年、今年の演劇ベスト3。韓国演劇協会が選ぶ今年の演劇ベスト7。など数々の演劇賞を総なめにした。 近年では「パーマ屋スミレ」「僕に炎の戦車を」「アジア温泉」「しゃばけ」「さらば八月の大地」と話題作を生み出している。2014年春の紫綬褒章受賞。

  • 森田 剛(もりた・ごう)

    1979年生まれ 埼玉県出身。V6のメンバー。歌手活動はもちろんの事、TVドラマや映画、バラエティー番組など多方面で活躍している。05年に劇団☆新感線の舞台「荒神~AraJinn~」で舞台初主演。その他の主演舞台作品に、「血は立ったまま眠っている(演出:蜷川幸雄・10)」「祈りと怪物〜ウィルヴィルの三姉妹~(演出:蜷川幸雄・13)」「夜中に犬に起こった奇妙な事件(演出:鈴木裕美・14)」「ビニールの城(演出:金守珍・16)」ほか。パルコプロデュース公演への出演作としては、神奈川芸術劇場こけら落とし公演「金閣寺」(演出:宮本亜門・11)、「鉈切り丸」(演出:いのうえひでのり・13)、「ブエノスアイレス午前零時」(演出:行定勲・14)に続き本作が4作目となる。

  • 臼田あさ美(うすだ・あさみ)

    モデルとしてデビュー後、女優として活動を開始。 舞台初出演は13年の鄭義信脚本・演出の舞台「しゃばけ」。映画では『色即ぜねれいしょん』『桜並木の満開の下に』『愚行録』など。ドラマでは、大河ドラマ『龍馬伝』『問題のあるレストラン』『家売るオンナ』『銀と金』などの話題作に出演。主演映画『南瓜とマヨネーズ』が今年11月11日公開予定。

  • 西田尚美(にしだ・なおみ)

    ファッション誌のモデルをへて女優に。近年の出演作品に、舞台「新世界ロマンスオーケストラ」(演出:根本宗子・17)、映画「ひるなかの流星」(監督:新城毅彦・17)、「追憶」(監督:降旗康男・17)、「二重生活」(監督:岸善幸・16)、TVドラマ「楽園」(wowow・17)「三匹のおっさん3~正義の味方、みたび!!~」(TX・17)ほか。2017年10月には、出演映画「ポンチョに夜明けの風はらませて」(監督:廣原暁)の公開を控えている。

  • 村川絵梨(むらかわ・えり)

    2004年に主演映画「ロード88出会い路、四国へ」(監督:中村幻児)で女優デビュー。翌05年には連続テレビ小説「風のハルカ」(NHK)のヒロインに抜擢される。舞台への出演も数多く、ミュージカルや朗読劇でも活躍。16年には、鄭義信作「たとえば野に咲く花のように」(演出:鈴木裕美)に出演した。近年の出演作品に、舞台「白蟻の巣」(演出:谷賢一・17)、「プレイヤー」(演出:長塚圭史・17)、主演映画「花芯」(監督:安藤尋・16)、TVドラマ「東京タラレバ娘」(NTV・16)、「悦ちゃん」(NHK・17)ほか。

  • 伊藤沙莉(いとう・さいり)

    2003年、9歳のときにドラマ初出演。子役時代から安定感のある演技力には定評があり、数々の作品に出演。‘15年、「TRANSIT GIRLS」(CX)主演にオーディションで抜擢され、以降「その『おこだわり』、私にもくれよ!!」(TX)、「THE LAST COP/ラストコップ」(NTV)、「北斗-ある殺人者の回心-」(WOWOW)、連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK)、映画「全員、片想い『MY NICKNAME is BUTATCHI』」主演 (監督:飯塚健)など人気作への出演多数。7月15日公開の主演映画「獣道」では主題歌を担当した。舞台は、「幕が上がる」、「転校生」(共に作:平田オリザ、演出:本広克行) に続き本作が三回目となる。

  • 小柳友(こやなぎ・ゆう)

    2006年「タイヨウのうた」(監督:小泉徳宏)で映画デビュー。08年には、映画「トウキョウソナタ」(監督:黒沢清)で、第23回 高崎映画祭最優秀新人男優賞を受賞。近年の出演作品に、舞台「炎 アンサンディ」(演出:上村聡史・17)、「BENT」(演出:森新太郎・16)、主演映画「ANIMAを撃て!」(監督:堀江貴大)、「がじまる食堂の恋」(監督:大谷健太郎)、ドラマ「水晶の鼓動」(WOWOW・16)、「石の繭」(WOWOW・15)ほか。

  • 稲葉友(いなば・ゆう)

    2009年に第22回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し、翌10年TVドラマで俳優デビュー。11年の舞台「真田十勇士~ボクらが守りたかったもの~」では、舞台初出演にして主演をつとめた。16-17年にはラジオJ-WAVE 「ALL GOOD FRIDAY」でパーソナリティーとして出演。マルチに活躍している期待の若手俳優。近年の出演作品に、映画「HIGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」(監督:久保茂昭、中茎強・17)、TV主演ドラマ「ひぐらしのなく頃に」、「ひぐらしのなく頃に解」(BSスカパー!・16)ほか。

  • 池田努(いけだ・つとむ)

    2000年、「21 世紀の石原裕次郎を探せ!」 (応募総数 約5 万 2千名)をきっかけに石原プロモーション所属。以降、TVドラマや舞台に数多く出演。16年には、個展「NAKEDMAN 1876-2016」を開催するなど、アーティスティックな才能も持つ。近年の出演作品に、舞台「BIOHAZARD THE Experience」(演出:鈴木勝秀・17)、「花・虞美人」(演出:花虞美人制作委員会・17)、映画「さらば あぶない刑事」(監督:村川透・16)、TVドラマ「臨場する女ー捜査検事 雨音 香ー」(EX・16)ほか。

  • 津村知与支(つむら・のりよし)

    舞台芸術学院専門学校を卒業後、1999年に同期生の蓬莱竜太(劇作家・演出家)らが旗揚げした劇団「モダンスイマーズ」に参加。以降、劇団内外の公演に数多く出演るなか、演劇ユニット「道産子男闘呼倶楽部」を結成し貪欲に活躍の幅を広げている。近年の出演作品に、舞台「日本一の大悪党」(小泉今日子演出)「漢達の輓曳競馬」CoRich演技賞授賞。TVドラマ「三匹のおっさん」レギュラー(TX)「美女と男子」レギュラー(NHK)ほか。

  • 牧野莉佳(まきの・りか)

    大学を卒業後、女優を目指し上京。小劇場演劇を中心に活動。主な出演作に、【舞台】「名人長二」(演出:豊原功補・17)、「綻び踏んで笑えたら」(演出:日野翔太、八重島ツカサ・16)、「僕から君へ」(演出:中川拓也・16)、「深海のBreath~嵐の夜 人は皆 ひとりになった~」(演出:夏目桐利・16)、「カンガルー」(演出:劇団☆新感線 こぐれ修・15)、【TV】「スニッファー 嗅覚捜査官」第4話(NHK・16)、「下町ロケット」(TBS・15)、【MV】Aimer「蝶々結び」(16)などがある。

  • 近藤公園(こんどう・こうえん)

    1998年に「alt.」(演出:宮沢章夫)で初舞台を踏む。00年には松尾スズキ作・演出の舞台「キレイー神様と待ち合わせした女ー」に出演。以降、大人計画の一員として活躍する実力派。16年には、二人芝居の舞台「あたま山心中」を同劇団員の平岩紙とともに企画・製作・出演した。近年の出演作品に、舞台「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」(演出:松尾スズキ・16)、「陥没」(演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ・17)、映画「家族はつらいよ2」(監督:山田洋次・17)、TVドラマ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」(CX・17)ほか。

  • 中村靖日(なかむら・やすひ)

    1996年に、映画「寮内厳粛」(監督:佐藤信介)でデビューする。以降、唯一無二の存在感で、映画「運命じゃない人」(監督:内田けんじ・05)、「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」(監督:マキノ雅彦・09)、「草原の椅子」(監督:成島出・13)、TVドラマ「ATARU」(TBS・12)、連続テレビ小説「ごちそうさん」(NHK・13)など話題作への出演多数。現在放送中の、TVドラマ「僕たちがやりました」(KTV・17)に出演中。

  • 山本亨(やまもと・あきら)

    1979年にジャパンアクションクラブに入団後、坂東玉三郎演出の舞台「なよたけ」(90)などに出演。90年には、つかこうへい氏に見出だされ、「幕末純情伝」再演の岡田以蔵役に抜擢される。以降、多数のつか作品に出演し、劇団☆新感線やパルコ、新国立劇場、椿組、扉座等の公演にも客演。圧倒的な存在感で舞台を中心に活躍している。13年には、第1回すみだパークスタジオ演劇賞を受賞。近年の出演作品に、舞台「名人長二」(演出:豊原功補・17)、「怪談 牡丹燈篭」(演出:森新太郎・17)、「あたらしいエクスプロージョン」(演出:福原充則・17、映画「ハピネス」(監督:SABU・17)ほか。

  • 麻実れい(あさみ・れい)

    1968年に宝塚音楽学校へ入学。70年に宝塚歌劇団へ入団し、「ハロー・タカラヅカ」で舞台初出演。雪組の男役トップスターとして人気を集める。85年に宝塚歌劇団を退団。96年の「ハムレット」「エンジェルス・イン・アメリカ」にて第3回読売演劇大賞 最優秀女優賞受賞をはじめ、多数の演劇賞を受賞。優雅な存在感を持ちながら、45年以上ものキャリアで、実力派として名を馳せている。06年には紫綬褒章を受章した。近年の出演作品に、舞台「レティスとラベッジ」(演出:高橋昌也・16)、「炎 アンサンディ」(演出:上村聡史・17)、「OTHER DESERT CITIES」(演出:熊林髙弘・17)ほか。