人類には不可能とされていた大空を飛翔(飛ぶ)というゴールを目指し、
人生を賭け、命を賭けた、愛と勇気の物語。


オットー・リリエンタール(ラサール石井)は、数学者で発明家。飛行機研究のきっかけとなるグライダーを発明したが、実験中に命を落とした(1896年)。

ライト兄弟(兄ウィルバー:池田成志、弟オーヴィル:橋本じゅん)は、リリエンタールの数式を元に、キティホークの広大な砂漠で、来る日も来る日もただひたすら飛行機実験を続ける。涙ぐましい努力は真剣そのもので傍らからは滑稽にしか見えなかったが、1903年、遂に人類初の有人飛行に成功。その瞬間、彼らが見たものは…。

チャールズ・リンドバーグ(城田優)は、1927年、たった一人でニューヨークからパリを目指して飛び立った。史上初の大西洋単独無着陸飛行の栄光を成し遂げようと睡魔と闘いながら飛び続ける。母(花山佳子)や設計士・ホール(今拓哉)、整備士・ペイジ(治田敦)、銀行家(杉村理加)たちとの記憶に励まされながら。そして、パリ到達直前、リンディが目にしたものは…。

アメリア・エアハート(天海祐希)は、後に夫となるパットナム(宮川浩)や助手のバーク(坂元健児)に後押しされて、女性として初の大西洋単独横断飛行のパイロットに志願する。そして1932年、成功を遂げたアメリアは“レディ・リンディ”と呼ばれ、一躍スターに登りつめるも、あくなきチャレンジ精神で、周囲の反対を押し切り1937年、世界一周飛行に飛び立つ。その途中で、同乗者ヌーナン(小市慢太郎)とともに音信が途絶えてしまう。
そのとき…ある奇跡が…。

ライト兄弟、リンドバーグ、アメリアたちの果敢なチャレンジを見守り続けるリリエンタール。決して出会うことのなかった飛行士たちが、時空を超えて今「大空」で出会う。

彼らの夢を唱える、珠玉の歌曲群(ナンバー)。魂がゆさぶられ、ミュージカルの歴史が塗り替えられるひととき。単なる偉人伝ではない、感動のミュージカル大作をお楽しみください。

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