演出:ロビン・ハーフォード Robin Herford
1976年、俳優としてアラン・エイクボーンに所縁深いスカーボロのスティーブン・ジョセフ・シアターに参加。79年には演出家の一員に指名され、86〜88年は芸術監督も務めた。77年の『Ten Times Table』から始まり、87年の『Henceforwrd』、二人芝居『Intimate Exchanges』を含む、エイクボーン作品のオリジナル・プロダクションには不可欠の俳優としても出演している。また、現在までに海外公演に加え、英国内の多数の劇場で演出を担当している。スカーボロでの芸術監督時代、驚異的な大成功をおさめた『The Woman in Black』を制作、演出。この作品はウエスト・エンドで現在19年目というロングランを続けており、英国内ツアーを幾度も成功させている。92年には日本語初演のため来日。演出のための来日は今回で5度目となる。
ロビン・ハーフォードからのメッセージ



原作:スーザン・ヒル Susan Hill
1942年、イギリス、ヨークシャーのスカーボロに生まれる。ロンドン大学在学中から小説を発表し、71年に5作目の小説『僕はお城の王様だ』(講談社)でサマセット・モーム賞を受賞。その後も話題作を生み、英国の三大文学賞(ジョン・ウエリン・リース賞・ホイット・ブレッド賞・サマセット・モーム賞)など数々の賞に輝く。作品はいずれも「傷つく者」を描いて共感に満ち、自然描写の美しさにも定評がある。小説以外に、脚本、批評、編集の分野でも広く活躍。



脚色:スティーブン・マラトレット Stephen Mallatratt
アラン・エイクボーンのスカーボロ・カンパニーで俳優として活動すると同時に、戯曲も執筆している。主な作品は、『An Englishman’s Home』、『 Tuch Wood and Whistle 』など。また、ヘンリー・ジェイムスの『The Turn of the Screw 』やダフネ・デュ・モーリアの『レベッカ』を含む、数多くの小説を脚色している。


【キャスト プロフィール】
上川隆也 Takaya Kamikawa
1965年、東京都生まれ。中央大学在学中の89年に演劇集団キャラメルボックスに入団。95年、NHK70周年記念日中共同制作『大地の子』で主演に抜擢される。以降、舞台、映画、テレビドラマと幅広く活躍中。パルコプロデュースでは、96年に『ラヴ・レターズ』、2004年に『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』に出演。『ウーマン・イン・ブラック』には99年、2003年に引き続き、3度目の出演となる。
<主な出演作品>
舞台: 『SHIROH』、『燃えよ剣』、『天保十二年のシェイクスピア』、演劇集団キャラメルボックス『TRUTH』、他多数
映画: 『ローレライ』(樋口真嗣監督)、『スパイ・ゾルゲ』『梟の城』(篠田正浩監督)、他
テレビドラマ:NHK「大地の子」(95年)、NHK大河ドラマ「功名が辻」(2006年)、KTV『スワンの馬鹿』、NHK『海峡』、CX『花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス』、WOWOW『震度0(ゼロ)』、他多数
CM: 中部電力、興和株式会社「キャベジンコーワS」、フコク生命、他



斎藤晴彦 Haruhiko Saitou
1940年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。劇団・黒テント所属。
テント公演、小劇場から大劇場まで、貴重な存在感のある実力派俳優として幅広く活躍中。パルコプロデュースでは、96年『シャネル』に出演。『ウーマン・イン・ブラック』へは92年初演以来の連続出演で、今回で6度目となる。
<主な出演作品>
舞台: 黒テント公演『上海ブギウギ』他多数
『放浪記』、『レ・ミゼラブル』、『ウエスト・サイド・ストーリー』、『ぴらんでっろ(演出)』、他多数
映画: 『恐がる人々』(和田誠監督)、『おいしい結婚』(森田芳光監督)、他
著書: 『斎藤晴彦[音楽術]・モーツァルトの冗談』、『クラシック音楽自由自在』、『歌う演劇旅行』(ともに晶文社)