ロンドンのウエストエンドで『ウーマン・イン・ブラック』を上演しているフォーチュン・シアターに、斎藤晴彦&上川隆也が、いよいよ登場します!
 今回のロンドン公演は、英国版・日本版ともに演出を手掛けるロビン・ハーフォード氏の提案で実現することになりました。自らも“オールド・キップス”を演じたというキャリアの彼は、まさに“ミスター『ウーマン・イン・ブラック』”ともいうべき、この作品の全てを知りつくしている存在です。日本公演での演出も今回で5度目となります。
 1992年の日本初演より“オールド・キップス”を演じている斎藤晴彦。実はこれほどまでに長い期間 “オールド・キップス”を演じ続けているのは、世界各国で上演されている『ウーマン・イン・ブラック』に参加した俳優の中では、ロビン・ハーフォード氏以外では彼一人です。年月を重ねて“オールド・キップス”を熟成させたその手腕は、ロビン氏も大いに認めるところです。
 そんな斎藤晴彦の最高の相方として今回も“ヤング・キップス”を演じるのは上川隆也です。1995年に日中合作のドラマ『大地の子』で中国の残留孤児を演じて話題となり、その演技力を高く評価された彼は、『ウーマン・イン・ブラック』で英国紳士を繊細に演じ、聡明で爽やかさが光る印象を観客に与えました。彼の“ヤング・キップス”が“オールド・キップス”の斎藤晴彦の存在感をますます重厚なものにします。“競演”ではなく“共演”に徹した二人の絶妙なコンビネーションが、日本での『ウーマン・イン・ブラック』の評価をより堅固なものとしました。

 今回は、『ウーマン・イン・ブラック-JAPANESE WEEK-』と題しての5日間の上演となります。
 19年間という長い年月、ウエストエンドで愛され続けた作品を、オリジナルの劇場で、装置・照明・音響のプランはロンドン版のままの中で、日本人俳優によって上演されるのは勿論初の試みです。
 ロビン・ハーフォードの大きな信頼を得、二人の日本人俳優の演技がフォーチュン・シアターで更に深まることは間違いないでしょう。そして日本の観客に感銘を与えたと同様、ロンドンの観客にも、斎藤晴彦、上川隆也、二人の俳優の存在感の素晴らしさがきっと伝わるに違いありません。その上で、この作品の国境をも越える普遍的な面白さも改めて感じていただけるでしょう。

『ウーマン・イン・ブラック』ロンドン公演は
JAPAN-UK 150の公認イベントです。
http://www.uk.emb-japan.go.jp/japanuk150/index.html