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パルコ・プロデュース

アンチゴーヌ

公演日程
2018年1月9日 (火) ~2018年1月27日 (土) 
会場
新国立劇場 小劇場<特設ステージ>
ジャン・アヌイ
翻訳
岩切正一郎
演出
栗山民也
出演
蒼井優、生瀬勝久
梅沢昌代、伊勢佳世、佐藤誓、渋谷謙人、富岡晃一郎、高橋紀恵、塚瀬香名子

たった一人でも、世界に立ち向かおうとした女性がいた-----
実力派キャストを迎え、現代に問う意欲作!

時代を超え世界中で上演され続けている、フランスの劇作家ジャン・アヌイの代表的悲劇作品「アンチゴーヌ」。栗山民也演出のもと、岩切正一郎の新訳・豪華俳優陣の競演で現代によみがえります。

法と秩序を守り、権力者として政治の責任を貫こうとする冷静な王クレオンに対し、自分の良心にまっすぐに従い、自己の信念を貫くアンチゴーヌ。
2つの相対する立場と信念は、そのまま国家と個人・現実と理想の対決でもあり、それぞれが抱える想いは通じ合うことなく、物語は悲劇へと進行します。アンチゴーヌとクレオンの対決を通して、私たちは生きることの矛盾や人間存在の本質を目撃することとなるでしょう。

アンチゴーヌ役には、パルコ・プロデュース公演には初出演となる蒼井優。クレオン役には、映像・舞台にと幅広く活躍し、圧倒的な存在感と演技力を放っている生瀬勝久が挑みます。
また、梅沢昌代、伊勢佳世、佐藤誓ら実力派俳優陣が脇を固め、多彩な顔ぶれが揃いました。壮絶なドラマに、どうぞご期待ください!



「アンチゴーヌ」あらすじ
 古代ギリシャ・テーバイの王オイディプスは、長男ポリニス、次男エテオークル、長女イスメーヌ、次女アンチゴーヌという、4人の子を残した。
 ポリニスとエテオークルは、交替でテーバイの王位に就くはずであったが、王位争いを仕組まれて刺し違え、この世を去る。
 その後、王位に就いたオイディプスの弟クレオン(生瀬勝久)は、亡くなった兄弟のうち、エテオークルを厚く弔い、国家への反逆者であるとして、ポリニスの遺体を野に曝して埋葬を禁じ、背く者があれば死刑にするよう命じた。
 しかし、オイディプスの末娘アンチゴーヌ(蒼井優)は、乳母の目を盗んで夜中に城を抜け出し、ポリニスの遺体に弔いの土をかけて、捕えられてしまう。
 クレオンの前に引き出されるアンチゴーヌ。クレオンは一人息子エモン(渋谷謙人)の婚約者で姪である彼女の命を助けるため、土をかけた事実をもみ消す代わりにポリニスを弔うことを止めさせようとする。
 だが、アンチゴーヌは「誰のためでもない。わたしのため」と言い、兄を弔うことを止めようとしない。そして自分を死刑にするようクレオンに迫る。懊悩の末、クレオンは国の秩序を守るために苦渋の決断を下す。
 姉イスメーヌ(伊勢佳世)に今生の別れを告げたアンチゴーヌに、生き埋め刑執行の刻が近づく。穴に入れられ土をかけられていくアンチゴーヌ。
 そして入口をふさぐ最後の石が置かれようとしたとき、墓の中からアンチゴーヌではない声が聞こえてくる。エモンがいつの間にか穴に入っていたのだ。一度は助け出されたエモンだったが、自ら命を絶ちアンチゴーヌと永遠の眠りに就く。そして、エモンの死を知った王妃ユリディスも自害し、この世を去る。
 そして、1人になったクレオンは、早く大人になりたいという小姓に言う。
 ばかだな。大人になんかなっちゃいけないんだ――。

  • 11月11日 (土) 10:00~

  • 11月11日 (土) 10:00~

アンチゴーヌ


キャストプロフィール&コメント

蒼井優(Yu Aoi)
1985年生まれ。福岡県出身。14歳のときにミュージカル『アニー』でデビュー。
以降、女優として映画、舞台、ドラマ、CMなど幅広く活躍中。
『フラガール』では日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞と新人俳優賞ほか多数の賞を受賞。最近の主な出演作に、テレビ『ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編』『ハロー張りネズミ』『美の巨人たち(ナレーション)』、映画『オーバー・フェンス』『家族はつらいよ2』『東京喰種』、舞台『三人姉妹』『スポケーンの左手』『あわれ彼女は娼婦』(演出・栗山民也)などがある。
秋にはドラマ『先に生まれただけの僕』への出演が決まっており、公開待機作に映画『ミックス。』『彼女がその名を知らない鳥たち』(10月公開予定)がある。
<蒼井優コメント>
ちょうど10年前にこの戯曲に出会い、今まで何度も読み返して来ました。あるセリフをどうしても生で聞きたいと思っていたのですが、まさかそれを自分が口にすることになるとは。
栗山さんとは「あわれ彼女は娼婦」でご一緒させていただき、生瀬さんとは「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき」で、演出家と役者という立場でお会いしました。なので、お芝居をさせていただくのは初めてです。
尊敬するお二方を始め、スタッフ、キャスト皆さんと稽古できることが嬉しいです。本番思い切り楽しめるまで、稽古を頑張ります。



生瀬勝久(Katsuhisa Namase)
1960年生まれ。兵庫県出身。83年関西の人気劇団に入団。脚本家、演出家としても活躍。退団後は、舞台、映画、TVドラマ、バラエティ、CMなどさらに活躍の場を広げ、唯一無二の存在として注目を浴びる。最近の主な出演作に、舞台『万獣こわい』『皆既食 -Total Eclips-』『陥没』『8月の家族たち』『七人ぐらいの兵士』、TV『貴族探偵』『べっぴんさん』『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』『侠飯〜おとこめし〜』、映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』ドルー役『疾風ロンド』『エイプリルフールズ』などがある。9月からは、劇団☆新感線『髑髏城の七人-Season風-』が控え、公開待機作に『ミックス。』(10月21日公開)がある。栗山演出作品への出演は、『浮標』(03年)以来二度目となる。
<生瀬勝久コメント>
今回共演する蒼井さんとは、『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』(09年)という芝居で、演出家と女優という立場でご一緒しているので、非常にやりづらいです(笑)。演出家として偉そうなことをずっと言いましたから、「なんでこんなお芝居をする人に……」と言われないように頑張ります。
 演出の栗山さんとは2作品でご一緒しているので、栗山さんを信じて演じるという図式はもう出来上がっていると思っています。また、この作品には力強い台詞がたくさんあるので、その台詞に負けないような芝居に自分をどう持っていけるか。毎回そうですが、自分のできることを精いっぱいやるということですね。




スタッフプロフィール

栗山民也(演出)
1953年1月15日生、東京都出身。
早稲田大学文学部演劇学科を卒業後、「芸能座」で小沢昭一氏に師事。小劇場から大劇場まで、ストレートプレイをはじめミュージカルやオペラまで幅広いジャンルで活躍。96年に『GHETTO/ゲットー』の演出で芸術選奨文部大臣新人賞、第30回紀伊國屋演劇賞、第3回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞。99年には『エヴァ、帰りのない旅』の演出で毎日芸術賞第1回千田是也賞、第6回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞。01年に第1回朝日舞台芸術賞を、05年には『喪服の似合うエレクトラ』で第4回朝日舞台芸術賞グランプリを受賞。さらに、12年『ピアフ』で芸術選奨文部科学大臣賞、14年には『木の上の軍隊』、『マイ・ロマンティック・ヒストリー~カレの事情とカノジョの都合~』、『それからのブンとフン』の演出に対して、第39回菊田一夫演劇賞・演劇賞を受賞している。13年には紫綬褒章も受賞。
〈パルコ劇場での近年のおもな演出作〉
『海をゆく者』(09・14)、『オレアナ』(15)、『母と惑星について、および自転する女たちの記録』(16)

<栗山民也コメント>
「アンチゴーヌ」に出会う
 随分まえからソフォクレスの「アンチゴーヌ」が好きで、何度も読み返し、いつか舞台化したいと思っていた。それから時が過ぎ、フランスの劇作家であるジャン・アヌイの翻案した「アンチゴーヌ」と出会った。ひどく面白かった。すぐにでも舞台に立ち上げたくなるほどの熱い言葉の熱が、そこにはあった。
 絶対的な関係にある二つの精神が、一つのテーマで向き合いぶつかる。そこに激しく歪んだ世界が見えてくる。厳重に管理された国家という装置のまえで、「個」が無残にも壊されていく。だが、その「個」である一人の少女の声は、強い意志で、遠くギリシャの神話からわたしたちへと響く。今の混沌とした時代を鏡に映し、この永遠に続く積極的な問いを、考えてみようと思う。



岩切正一郎(翻訳)
1959年、宮崎県生まれ。
国際基督教大学教授。戯曲翻訳家。音楽劇・戯曲翻訳として、ラミュ/ストラヴィンスキー『兵士の物語』(パルコ制作、演出・山田和也)、アヌイ『ひばり』、カミュ『カリギュラ』(共に演出・蜷川幸雄)、ベケット『ゴドーを待ちながら』(演出・森新太郎)、サルトル『アルトナの幽閉者』(演出・上村聡史)、など。2017年は、ラシーヌ『フェードル』(演出・栗山民也)、シュミット『謎の変奏曲』(演出・森新太郎)、ジロドゥ『トロイ戦争は起こらない』(演出・栗山民也)、『この熱き私の激情』(パルコ製作、演出・マリー・ブラッサール)。第15回湯浅芳子賞(翻訳・脚色部門)受賞。

outline 公演概要

会場
新国立劇場 小劇場<特設ステージ>
一般発売日
2017年11月11日(土)
お問合せ
パルコステージ 03-3477-5858(月~土 11:00~19:00/日・祝 11:00~15:00)

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