登場人物 篠塚はるか (しのざきはるか)・・・・・斉藤由貴 北海道栗山町生まれ。32歳独身。札幌在住。北海道大学を卒業後、札幌の広告代理店に勤めている。 高校時代は、成績が良く、先生の信頼もあり、クラス委員などもやっていた。 小林栗子 (こばやしりつこ)・・・七瀬なつみ 北海道栗山町生まれ。32歳独身。東京在住。高校卒業後、上京して専門学校に通い、現在はアパレルのショップの店員。 高校時代は、成績はそれほどではなかったが、明るい性格とお洒落で都会っぽい雰囲気で、友達も多かった。 篠塚はるかと小林栗子は北海道立栗山高校の同級生。現在、はるかは札幌で、栗子は東京で暮らしている。 ある日、恋人に振られて酔って帰宅した栗子は、同級生からの年賀状の中で唯一子供や夫との写真がない、シンプルなはるかからの年賀状に興味を覚え、そこに書いてあったメールアドレスにメールを送る。はるかはすぐに返信。二人は故郷の思い出話に花を咲かせる。こうして、高校時代はそれほど仲の良くなかった二人のメールの交換が始まった。 二人の共通の悩みは仕事のこと。はるかは広告代理店に勤めているが、男性社員のアシスタント的な仕事しかやらせてもらえない。いつか自分の企画でプロジェクトを立ち上げたいと思っている。栗子はアパレルのショップの店員をしながら、たまにスタイリストのアルバイトをしている。本当はスタイリスト一本で行きたいのだが踏み切る勇気がない。 二人はメールで愚痴を言い合い、励まし合い、いつしか本音を語り合える、かけがえのない友人同士となっていく。 そして、もう一つの悩みは恋愛のこと。栗子は惚れっぽく恋多き女だが、いつも長続きしない。はるかには一応、恋人のような存在の彼がいるが、二人の関係性や将来に自信がない。 そんな時、はるかの“彼”の東京への長期出張が決まって…。