ギンギラ太陽’sの作品には「人間」は一切出てきません。
「建物」や「乗り物」を始めとした「モノ」を擬人化することで物語は綴られます。
ギンギラ太陽’sでは役者は「かぶりモノ」を被り、
一人何役もの役を「かぶりモノ」と衣装を着替えながら演じていきます。
 「かぶりモノ」とくればコント的と思われがちですが、
ギンギラ太陽’sの特徴は大塚ムネトの徹底した地元取材と、
その情報源に基づいて描かれた脚本です。
 劇団の代表作である「天神開拓史」「翼をくださいっ!」は
いずれも地元福岡の現在と過去を写しだした作品として、
笑いとともに史実に基づく描写が客席に感動をもたらしてくれました。

大塚ムネトが脚本を書き、劇団員が出演した、
FMシアター「福岡天神モノ語り」(日本放送協会制作)が、
本年度第42回ギャラクシー賞ラジオ部門優秀賞に輝きました。
ドキュメンタリー番組がひしめく中でドラマとして唯一の優秀賞でした。

最初は、福岡市内で活動していた「幻想舞台」という
劇団の別ユニットとして、 コント的なゲリラライブを展開。
97年に主宰を大塚ムネトとして現在のかたちとなり、
99年に福岡の中心地である天神に西鉄ホール(キャパ400名)が竣工。
そこへ地元劇団としては最初に進出し約2,000名の動員を記録しました。
2003年の水害による嘉穂劇場公演中止。
今年の福岡西方沖地震による公演中止。ギンギラ太陽’sは
自然災害による公演中止をバネに(?)今回は東京を目指し、
新たな地方劇団の伝説を作ろうとしています。
 
        
 
        
 
        



2002年
6月 「天神開拓史 2002」 NTT夢天神ホール
1945年6月19日の福岡大空襲を背景に「福岡・博多のデパートや交通機関」が街を支えようとする姿を描く感動巨編。来場者アンケートでの再演リクエストの一番多い作品でこの年は大空襲の日、6月19日を千秋楽に設定した。

8月 「路線なき戦い」 クラブバクー
福岡・天神を舞台にバス会社の競争を「任侠映画風」に描いた作品。郊外のショッピングモールの中のクラブで、飲食ありのくつろいだ雰囲気の中でのライブ公演。

11月 「遊園地3兄弟の大冒険 改訂版」 クラブバクー
2000年11月に上演した短編のロングバージョン。福岡・北九州の地元の3つの遊園地が目指すのは、伝説の遊園地。クラブ空間を存分に使い、兄弟の冒険の場所は客席にも及んだ。

2003年
3月 「ひよ子侍 隠密和菓子旅」 西鉄ホール
和菓子の世界を舞台にした「ひよ子侍シリーズ」第1弾。ギンギラ太陽’S初の時代劇への挑戦。本格的な殺陣にも挑戦し、この公演を見て頂いたことをきっかけにDVDにもなった「嘉穂劇場」での公演が実現することとなる。

5月 「天神開拓史 2003」 西鉄ホール
流通戦争の場面を2003年の最新流通事情に書き換えた改訂版作品。代表作とも言えるこの作品の上演は「毎年見たい」というリクエストに答え、この年まで3年連続で行われた。

9月 「ひよ子侍シリーズ 南国から来た寒いヤツ」
念願の嘉穂劇場公演、チケットの発売もした直後に7月19日の水害で劇場が浸水。まさかの公演中止となる。

2004年
1月 「路線なき戦い」 西鉄ホール
2002年8月に上演した作品を西鉄ホール用に改訂。舞台上にイントレを組んだ高さのある演出、客席に降るパラシュートなど、ホールならではの作品に生まれ変わった。ホールロビーでは、「嘉穂劇場」復興の為の募金活動や売上を寄付する為のグッズ販売も行った。

7月 「お蔵出し公演」 ぽんプラザホール
これまでイベントで上演した短編や未公開作品を上演。108席という小劇場での実験的試み。かぶりモノをかぶらない短編にも挑戦し、好評を博した。800枚のチケットは全て即日完売した。

11月 「ひよ子侍シリーズ 南国から来た寒いヤツ」 嘉穂劇場
たくさんの方々の支持を得て1年で奇跡的な復活を果たした嘉穂劇場。念願の嘉穂劇場復活公演は、廻り舞台もせりもすっぽんも劇場機構も役者もフル稼働の時代劇大作。多彩なゲストも迎えた劇団史上最大規模の公演はDVDにもなった。


2005年
3月 「翼をくださいっ!さらばYS-11」 西鉄ホール
スカイマークが誕生した1998年を舞台に「飛びたい方々」が繰り広げる笑いと涙の物語。3月20日の福岡西方沖地震で6回公演のうち2回が中止となった。

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