ハンドダウンキッチン INTRODUCTION

郊外にある、知る人ぞ知る人気レストランのとある一日。
ここに新しくやってきたシェフの目を通して親から子へ先輩から後輩へ人から人へ一体何を継承していくのか、生きていくため働いていくとはどんな意味を持つのか、ハンドダウン=手渡していかなくてはならない大切なものとは?

オリジナル作品で、作・演出家 蓬莱竜太、演出家としてパルコ劇場初進出!
骨太な筆致で若手作・演出家としていち早く注目されていた蓬莱竜太。その実力は2009年『まほろば』で岸田國士戯曲賞を受賞し、ますます冴えわたっています。
パルコ劇場へは、2007年『LOVE30~女と男の物語~「兄への伝言」』の脚本で初進出。続いて2009年『Triangle~ルームシェアのススメ~』、2011年『TRIANGLE Vol.2~探し屋ジョニーヤマダ~』の脚本を担当し、ミュージカル初挑戦ながら、きちんとした骨格の脚本を手掛けその実力の高さを示しました。
軽快で明るい話かと思っていると、いつの間にか人生の挫折、屈折に分け入り、観る者にせつない気持ちを抱かせる…そんな人生の機微に富んだ物語を描き出すことのできる作家が蓬莱竜太です。

そして、2012年春。 いよいよ蓬莱竜太は、自身のオリジナル新作で演出も手掛け、パルコ劇場に演出家として初進出します!

ハンドダウン、それは“伝える”“継承する”こと。
郊外のレストランの厨房が舞台の、たった一日の物語。
蓬莱竜太と共に「ハウンドダウンキッチン」に挑むのは、映画やドラマなど映像はもちろんのこと、近年は舞台にも着実に進出し、ゆるぎない存在感で圧倒的な人気を誇る仲村トオル。
バラエティはもちろんのこと、ドラマ・映画にも多数出演し、2011年『美輪明宏版 愛の讃歌』では自然体で素晴らしい演技を披露したYOU。
そして若手実力派俳優として高く評価されている中村倫也、若手ながら個性豊かな演技で注目の柄本佑、演出家としても活躍し高い評価を得ている千葉哲也、近年では映像に加えて積極的に舞台にも出演している  佐藤めぐみ、小劇場界で縦横無尽に活躍する宮崎敏行に加え、ベテラン江守徹も出演します。

物語の舞台は、雑誌などでも取り上げられる、知る人ぞ知る郊外のレストラン「山猫」。

有名オーナーシェフ 七島誠のもとへ、夢と希望に満ちて入ってきた関谷直也は、想像からかけ離れた七島の考え方に翻弄されていく。信念とは、ポリシーとは、美学とは、倫理とは、公正とは、サービスとは?正しいことって何か。真理は一体何なのか?関谷は葛藤しながら何を七島誠から継承するのか・・・
どうぞご期待ください!