男の花道 CAST&STAFF

中村福助(なかむら ふくすけ)

東京都出身。1967年4月 歌舞伎座「野崎村」の庄屋の倅、栄三役で五代目中村児太郎を名のり初舞台。1992年4月 歌舞伎座「金閣寺」の雪姫と「京鹿子娘道成寺」の白拍子花子で九代目中村福助を襲名。父は七世 中村芝翫、弟は三代目 中村橋之助、長男は六代目 中村児太郎。曾祖父・五世歌右衛門から流れる成駒屋の女方芸の継承者として歌舞伎界での活躍は言うまでもなく、舞台のみならず映画・テレビドラマなどでも幅広く活動。1982年(昭和57年度) 芸術選奨文部大臣新人賞。1984年 松尾芸能新人賞。1995年 眞山青果賞奨励賞。1998年 眞山青果賞。2004年(平成16年度) 日本芸術院賞 など。主な舞台に歌舞伎座「籠釣瓶花街酔醒」(1990年)、日生劇場「お染の七役」(1999年)、国立劇場「新世紀累化粧鏡」(2001年)、歌舞伎座「積恋雪関扉」「八重桐廓噺」(2004年)、シアターコクーン「桜姫」(2005年)、歌舞伎座「助六由縁江戸桜」揚巻(2008年)など。歌舞伎以外の舞台には満を持して今回が初出演となる。

中村梅雀(なかむら ばいじゃく)

東京都出身。曾祖父は初代中村梅雀(浅草、柳盛座の座頭) 、祖父は前進座の創立者の一人 三世中村翫右衛門、 父は四世中村梅之助。 1965年6月新橋演舞場「勧進帳」太刀持ちで中村まなぶを名乗り初舞台。桐朋学園短期大学演劇コースを経て、1980年11月前進座入座、同年12月歌舞伎座公演で二代目中村梅雀を襲名。2007年10月前進座退団。「勧進帳」富樫、「たいこどんどん」桃八、「おれの足音」大石内蔵助、「髪結新三」新三、「魚屋宗五郎」宗五郎、「新門辰五郎」辰五郎など主に立ち役をつとめるが、「解脱衣楓累」小夜風、「隅田川続俤-法界坊-」野分姫などの女方も。 日舞は吾妻徳穂直門の師範名取。「棒しばり」、「素襖落」、「うかれ坊主」、「供奴」など。 確かな演技力と幅広い表現力で舞台、映画、テレビに欠かせない名優である。 1991年「煙が目にしみる」根本信吾役にて第46回文化庁芸術祭賞。1996年NHK大河ドラマ「八代将軍吉宗」九代将軍家重役にて第17回松尾芸能賞優秀賞。2010年「最後の忠臣蔵」主演の寺坂吉右衛門役にて名古屋演劇ペンクラブ賞など受賞暦多数。その他近年の主な舞台出演作品に新歌舞伎座「元禄めおと合戦」(2008年)、明治座「女は遊べ物語」(2010年)などがある。近年の映画出演作品に「釣りバカ日誌」シリーズ、「うさぎドロップ」(2011年)、TVドラマではNHK大河ドラマ出演10作品目となる「平清盛」(2012年)、NHK連続テレビ小説「つばさ」(2009年)、TBS「赤かぶ刑事」シリーズ、テレビ東京「信濃のコロンボ」シリーズなど多数。 ナレーションもNHK「世界ふれあい街歩き」、土曜時代劇「咲くやこの花」など多数担当している。また、プロベースシストや作曲家としての音楽活動も行っており、アーティストCDへの参加やライブ活動のほか、2008年には初のソロアルバム「Bright Fortune」を発売。

尾上松也(おのえ まつや)

東京都出身。父は六代目尾上松助。1990年5月、「伽羅先代荻」の鶴千代役にて二代目尾上松也の名で初舞台、以後子役として活躍。現在は「連獅子」仔獅子、「平家女護島」丹波少将成経、「義経千本桜」源九郎判官義経、「盟三五大切」芸者菊野、「熊谷陣屋」藤の方役等、立役女方両方を勉強中。2009年には自主公演「挑む~若き歌舞伎役者の舞~」を主催。同公演は2010年「挑む vol.2~歌舞伎役者の華麗なる舞~」、2011年「挑む vol.3~歌舞伎役者の粋と意気~」と、年一回のペースで継続している。歌舞伎以外でもNHKFM「邦楽ジョッキー」10代目DJ(2008年4月~2011年3月)、NHK大河ドラマ「天地人」(2009年)の前田利長役、舞台「ラブコメディ・アンタッチャブル」(2011年)ジョージストーン役、NTV「心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU」(2010年~)レギュラー出演、映画「源氏物語 千年の謎」(2011年12月公開)の頭中将役など、活躍の場を広げている。

風間俊介(かざま しゅんすけ)

東京都出身。ジャニーズ事務所きっての演技派俳優で知られ、舞台・ドラマ等の出演多数。近年の出演舞台には「蒲田行進曲~城崎非情編~」-ヤス役(2006年)、 「滝沢演舞城 2007」(2007年)、「恋はコメディー」-ピエール役(2008年)、「フルハウス」(2008年)、「フライパンと拳銃」(2008年)、「カゴツルベ」(2009年)、「アリバイのない天使」-多田雅史役(2010年)「ビリーバー」(2010年)「わたしは誰!?」(2011年)、30-DELUX The Ninth Live「デスティニー 」(2011年) などがある。また、主な連続ドラマ出演作にTBS「3年B組金八先生」 第5~第6シリーズ・スペシャル・ファイナル(1999年・2001年・2011年)、NTV「ゼニゲッチュー」(2001年)、TBS「世界で一番熱い夏(2001年)、CX「劇団演技者。」【アメリカ】(2002年)・【眠れる森の死体】(2005年) 、ANB「世直し順庵!人情剣(2005年)、「アキハバラ@DEEP(2006年TBS)- ダブル主演 べージ役、CX「婚カツ!」(2009年)、NHK「中学生日記」(2011年)、CX「それでも、生きてゆく」(2011年)などがある。「3年B組金八先生」では第3回日刊スポーツドラマグランプリ 最優秀新人賞(2000年)を受賞。

脚本 齋藤雅文(さいとう まさふみ)

東京都出身。1980年、劇団新派文芸部に入る。 新橋演舞場、歌舞伎座、日生劇場、明治座など各劇場の芝居、ミュージカルなど数多くの作、脚色を手掛ける。 1994年「恋ぶみ屋一葉」の再々演(作)において、第二回読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞。 2007年「竜馬がゆく(立志篇)」(作・演出)にて新作歌舞伎に与えられる大谷竹次郎賞受賞。近年の作品に「眉山」(演出・栗山民也) 、「カエサル」(演出・栗山民也)、「ガブリエル・シャネル」(演出・宮田慶子)、劇団青年座「千里眼の女」(演出・宮田慶子)、ミュージカル「おもひでぽろぽろ」(演出・栗山民也)ほか多数。

演出 マキノ雅彦(まきの まさひこ)

京都府出身。俳優名は津川雅彦。日本映画界の創始者 牧野省三を祖父に持ち、1941年公開の映画「男の花道」を監督したことでも有名な映画監督の巨匠マキノ雅弘を叔父に持つ日本映画界のサラブレッド。俳優として自身の映画出演も160作を超えるが、2006年、映画監督マキノ雅彦として初監督した映画「寝ずの番」で新藤兼人賞金賞受賞。同年、紫綬褒章を受章。その他の監督作品に2008年公開「次郎長三国志」、2009年公開「旭山動物園物語」がある。

音楽 宇崎竜童(うざき りゅうどう)

京都府出身。1973年にダウン・タウン・ブギウギ・バンドを結成しデビュー。「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」「スモーキン・ブギ」など数々のヒット曲を生み出すとともに、作曲家として、山口百恵 他の多数のアーティストへ楽曲を提供。アーティストのプロデュース、自身のライブ活動の他、映画・舞台音楽の制作、俳優等、幅広く活動中。映画音楽では『駅―STATION』(東宝1982年)『社葬』(東映1989年)などで日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。舞台音楽では、「天保十二年のシェイクスピア」(演出・蜷川幸雄)で2006年、第13回読売演劇大賞優秀スタッフ賞を受賞。