INTRODUCTION 夜のどこかにある、夢の競馬場で、小さな奇跡が起きるワンナイト・コメディ。何かを信じ、何かに賭けなければ気がすまない、人間という不思議な生き物たちの物語。ウェルメイド・コメディの傑作『サクラパパオー』。喜劇の名手・鈴木聡主宰の劇団「ラッパ屋」での上演後、2001年にパルコ・プロデュースとしても上演され好評を博しました。競馬場を舞台にしたスリリングで可笑しくて温かい物語は、時代や場所を超え、今でもしっかりと観客の気持ちを掴みます。その『サクラパパオー』が、劇団「柿喰う客」代表であり、次世代を代表する新進気鋭の演出家 中屋敷法仁の手で新しいコメディとして蘇ります!常に進化をし続ける手練れの喜劇作家と次世代を担う新しい才能、そのぶつかり合いによる化学反応が生み出す新しい『サクラパパオー』に、どうぞご期待下さい。

エールコメント到着!

STORY

あらすじ 舞台は夜の競馬場、トワイライトレースが始まろうとしている。田原俊夫(塚田)と婚約者の岡部今日子(黒川)が競馬場デートを楽しもうとしていたところに正体不明の女性・ヘレン(中島)が現れる。俊夫とヘレンの関係を疑う今日子。しかしヘレンの目的は外務省勤務のエリート・的場博美(片桐)だった。的場は、ヘレンに貢いだ公金800万を取り戻すために競馬場へ来ていたのだ。同じくヘレンに翻弄された中年男性の井崎修(伊藤)や亡き夫の影響で競馬場に通う菅原幸子(広岡)、優柔不断なサラリーマン・横山一郎(市川)、得体のしれない予想屋・柴田達(木村)。ひょんなことからさまざまな事情を抱えた8人が出会い、夜の競馬場で交錯する。そんな中、一頭の馬【サクラパパオー】が突然パドックで暴れ始める・・・。

サクラパパオー杯

comment

塚田僚一コメント

◆「サクラパパオー」へのご出演が決まって、今現在のお気持ちをお聞かせください。

お話をいただいた時はすごく嬉しかったです。
僕は2001年公演の資料映像をDVDで見せてもらったんですが、とても素敵な作品で、嬉しく思うと共に、演出家の中屋敷さんをはじめとする皆で作り上げたこの作品を見てもらいたい、喜んでいるだけではなく今から「やるぞ!楽しいものを届けたい!」という気持ちです。ウズウズしています。

◆塚田さんが演じられる役どころを教えてください。

僕が演じる田原(たばら)は、歳がわりと自分に近いんです。
2001年の映像を見て感じたのは、裏表がない真面目な人なんだなというところ。恋人の前で嘘がばれてしまうシーンが序盤にありまして、そんな女性や恋人に対して「格好つけなくてはいけない」と思えば思うほど背伸びしてしまって、それで我慢してしまったり嘘をついてしまったりして最終的にボロが出てくる。でもそういう部分もなんだかかわいらしくて、すごく等身大な感じがしました。自分も嘘をつけないタイプなので、そういうところは似ているのかなと思います。今の段階ではわからないですが、素のままで演じられるかもしれないです。
でも、競馬場を舞台にした作品ということで競馬の話や専門用語も出てきますし、これを機に勉強してみようかなと思います。

◆公演を楽しみに待っているファンの皆さんへメッセージをお願いいたします。

このサクラパパオーは、競馬場の馬券売り場での話ですが、競馬に詳しくない方でも楽しんでいただけると思います。競馬というのがポイントになってはいるのですが、それだけではなく人と人との繋がりであったり、そこで生まれる愛であったり、面白い掛け合いであったり、そういう部分が一番見て欲しいところなので、本当にいろんな方々に見てもらいたいと思っています。ぜひ劇場へお越しください。よろしくお願いします!

キャストコメント

CAST&STAFF

作  鈴木聡 演出  中屋敷法仁 出演 塚田僚一(A.B.C-Z) 中島亜梨沙 黒川智花 伊藤正之 広岡由里子 木村靖司 市川しんぺー 永島敬三 片桐仁

STAFF 音楽:川崎晴美 美術:石原敬 照明:松本大介 音響:高橋克司  衣裳:四方修平 ヘアメイク:西川直子 演出助手:大江祥彦 舞台監督:川除学 制作:今絵里子 山家かおり プロデューサー:祖父江友秀 製作:井上肇 企画制作:パルコ/ゴーチ・ブラザーズ/ミーアンドハーコーポレーション 製作:株式会社パルコ

STAFF PROFILE

鈴木聡(すずき・さとし)

脚本家・演出家。1959年生まれ、東京都出身。
早稲田大学在学中に、劇団「てあとろ50’」で脚本・演出を担当する。1982年博報堂入社。コピーライターとしてヒット作(サントリーオールド「ワンフィンガーツーフィンガー」、味の素クノールカップスープ「バレテーラ」、ホンダステップワゴン「子供と一緒にどこ行こう」など)を次々生み出しながら、CM制作に関わる。’84年に劇団「サラリーマン新劇喇叭屋(現ラッパ屋)を旗揚げ、以来全作品の脚本・演出を担当。現在は脚本家として、演劇、映画、テレビドラマ、新作落語まで幅広く執筆。代表作に、ABCミュージカル『阿OKUNI国』、『バルセロナ物語』、東宝『新橋ラプソディー』、パルコ『魔法の万年筆』、『ザ・ヒットパレード~ショウと私を愛した夫~』、松竹『寝坊な豆腐屋』、劇団俳優座『七人の墓友』、わらび座ミュージカル『為三さん』、パルコ『恋と音楽』シリーズほか。映像では、NHK朝の連続テレビ小説『あすか』『瞳』など。ラッパ屋『あしたのニュース』(脚本・演出)、グループる・ばる『八百屋のお告げ』(脚本)で第41回紀伊國屋演劇賞個人賞を、劇団青年座公演『をんな善哉』(脚本)で第15回鶴屋南北戯曲賞を受賞。

中屋敷法仁(なかやしき・のりひと)

劇作家・演出家。1984年生まれ、青森県出身。
高校在学中に発表した『贋作マクベス』にて、第49回全国高等学校演劇大会・最優秀創作脚本賞を受賞。青山学院大学在学中に「柿喰う客」を旗揚げ、06年に劇団化。旗揚げ以降、全ての作品の作・演出を手掛ける。劇団公演では本公演の他に“こどもと観る演劇プロジェクト”や女優のみによるシェイクスピアの上演企画“女体シェイクスピア”なども手掛ける一方、近年では、外部プロデュース作品も多数演出。パルコ・プロデュースでは、中屋敷法仁の原点とも言われる『露出狂』を2012年、2016年に上演。主な他の外部作品に、『フランダースの負け犬』、『赤鬼』、『チョンガンネ?おいしい人生お届けします』、『飛龍伝』など。

CAST PROFILE

塚田僚一(つかだ・りょういち)

1986年、神奈川県出身。
「A.B.C-Z」のメンバーとしてコンサートや舞台『新春滝沢革命』(演出:ジャニー喜多川)などに出演、2012年に「A.B.C-Z」のメンバーとしてDVDデビュー。主な出演作に、舞台『滝沢歌舞伎』(演出:滝沢秀明)、『少年たち Jail in the Sky』(12)、『ABC座 2014 ジャニーズ伝説』(いずれも演出:ジャニー喜多川)、映画『劇場版 仮面ティーチャー』(守屋健太郎監督)、TVドラマ『仮面ティーチャー』(NTV)『魔法男子★チェリーズ』(TX)、TV『ザ少年倶楽部』(NHK-BS)、『ABChanZoo』(TX)『OUT×DELUXE』(CX)など。パルコプロデュース作品へは、『It runs in the family〜パパと呼ばないで〜』(演出:山田和也)、『ボクの穴、彼の穴。』(演出:ノゾエ征爾)以来3度目となる。

中島亜梨沙(なかじま・ありさ)

2003年~09年、宝塚歌劇団に在団。数々の舞台でヒロインを務め、2008年度宝塚歌劇団年度賞 新人賞受賞。退団後はカナダ留学を経て、『世界ふしぎ発見!』(TBS系)のミステリーハンターで活動再開。清楚で透明感のある日本女性らしい魅力と、語学堪能で好奇心旺盛なアクティブさを持ち、殺陣や日舞も得意とする。現在はドラマ、映画、CM、テレビ番組のナビゲーターなど多方面で活躍。近年の主な出演作に、映画『永い言い訳』(西川美和監督)、大河ドラマ『真田丸』(NHK)、ドラマ『ON〜異常犯罪捜査官 藤堂比奈子〜』(CX)他。また公開待機作として、映画『サクラダリセット』(深川栄洋監督)、『ハピネス』(SABU監督)など。

黒川智花(くろかわ・ともか)

1989年東京都生まれ。2001年少女漫画誌「りぼん」のモデルオーディションでグランプリを獲得。その後、2004年「3年B組金八先生」をはじめ、ドラマ・映画を中心に活躍。近年の主な出演作に、ドラマ『黒服物語』(EX)、『THE LAST COP/ラストコップ』(NTV・Hulu)、映画『恋する歯車』(監督:中西健二)、朗読劇『ラヴ・レターズ』(パルコ劇場)など。

伊藤正之(いとう・まさゆき)

1958年新潟県出身。劇団「状況劇場」「唐組」を経て、現在、CM、ドラマ、映画、舞台などで幅広く活動。代表作に舞台「12人の優しい日本人」(2005/三谷幸喜)、「斎藤幸子」(2009/河原雅彦)、「中の人」(2014/河原雅彦)、「黒いハンカチーフ」(2015/河原雅彦)、ドラマ「探偵の探偵」(CX)、「真田丸」(NHK)などがある。

広岡由里子(ひろおか・ゆりこ)

1965年、千葉県出身。87年「劇団東京乾電池」に入団。舞台を中心に、テレビドラマや映画でも活躍。コメディからシリアスまでこなす確かな演技力には定評がある。01年よりケラリーノ・サンドロヴィッチ氏とユニット「オリガト・プラスティコ」を主宰。主な舞台出演作品に『さらば八月の大地』(演出:山田洋次)、『鎌塚氏、振り下ろす』(演出:倉持裕)、『クライムス・オブ・ザ・ハート』(演出:田中壮太郎)、『マリウス』(演出:山田洋次)、パルコ・プロデュース作品へは『おかしな2人』(演出:鈴木裕美)、『幸せ最高ありがとうマジで!』(演出:本谷有希子)がある。その他ドラマ『黒い看護婦』(CX)、『スペシャリスト』(EX)、映画『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』(矢口史靖監督)、『家族はつらいよ』(山田洋次監督)などに出演。

木村靖司(きむら・やすし)

1962年東京生まれ。玉川大学在学中、SCOTに参加後、'89年にラッパ屋入団。 以降主演男優として出演。クールで嫌味な男から、人のいい三枚目まで幅広いキャラクターで舞台・ドラマに活躍中。 近年の主な舞台出演作に、『冬眠する熊に添い寝してごらん』(演出:蜷川幸雄)、『きらめく星座』(演出:栗山民也)、『東海道四谷怪談』(演出:森新太郎)、『十一ぴきのネコ』(演出:長塚圭史)など。

市川しんぺー(いちかわ・しんぺー)

千葉県出身。劇団「猫のホテル」創設メンバー。劇団公演のほか主な出演作品はパルコ・プロデュース三谷版『櫻の園』(演出:三谷幸喜)、『二都物語』(演出:板垣恭一)、『マクベス』(演出:長塚圭史)、『てんぷくトリオのコント』(演出:青木豪)、『アドルフに告ぐ』(演出:栗山民也)、『十一ぴきのネコ』(演出:長塚圭史)、『ライ王のテラス』(演出:宮本亜門)など。2011年に劇団「おにぎり」を旗揚げし「斷食」「トークトワミー!」を上演。そして映画『キッズ・リターン 再会の時』『清須会議』、昨年にはテレビドラマCX『Chef 〜三ツ星の給食〜』にレギュラー出演するなど多方面で活躍。

永島敬三(ながしま・けいぞう)

劇団「柿喰う客」所属。劇団公演のほかパルコ・プロデュース『露出狂』(演出:中屋敷法仁)、『トンマッコルへようこそ』(演出:東憲司)、『フレンド ―今夜此処での一と殷盛り―』(演出:横内謙介)、『最後のサムライ』(演出:イヴァン・キャブネット)、さんぴん『NEW HERO』、Baobab『TERAMACHI』、なかやざき『フランダースの負け犬』(演出:中屋敷法仁)などに出演。近年では、映画『四月は君の嘘』、『HERO』、テレビドラマ TX『LOVE理論』のほかCMやPVなど映像作品や、夏葉亭雛菊として落語にも挑戦するなど活動の幅を広げている。

片桐仁(かたぎり・じん)

1973年生まれ、埼玉県出身。多摩美術大学版画科の同級生小林賢太郎と「ラーメンズ」結成。舞台でコントや演劇作品を発表し続け大人気を博している他、様々な舞台への客演や映画、ドラマなど多方面で活躍している。近年の出演作として、舞台では小林賢太郎の作・演出による演劇プロジェクトK.K.Pの各作品などの他、『鎌塚氏、振り下ろす』(演出:倉持裕)、『No.9~不滅の旋律~』(演出:白井晃)、『サバイバーズ ギルド&シェイム』(演出:鴻上尚史)、パルコ・プロデュース作品へは『LOVE30』(演出:宮田慶子)、『ラヴ・レターズ』(演出:青井陽二)、『レミング』(演出:松本雄吉)がある。その他映画『アイアムアヒーロー』(監督:佐藤信介)、『TOO YOUNG TO DIE!』(監督:宮藤官九郎)。ドラマ、TBS日曜劇場『99.9刑事専門弁護士』(TBS)など。