狭き門より入れ

INTRODUCTION

今注目の劇作家・演出家 前川知大が満を持してPARCO劇場初進出!
歌舞伎・演劇・映像と各世界で活躍するキャストが結集!!

劇団『イキウメ』に活動の拠点を置く前川知大。その作風はオカルトやSFを描きながらも、理屈や論理がらみではなく、笑いやときにはギャグもどきが飛び交い、全くのオリジナル作品でありながらフィクションの構築力に隙はなく、行間には詩情が匂い立ちます。
前川の出世作となった『散歩する侵略者』は、芝居を越えて小説ともなりました。小説も淡々と日常の生活が展開する中で徐々に人間関係が崩壊していく怖さを描きながらも、最後には胸に染み入る感動が待っています。ワールドワイドな世界観を持ちながら、その観念を表現するためにあえて私たちの身近な世界を選びいつの間にか前川の小宇宙に取り込んでしまう…その独特の表現は最近ますます磨きがかかり、演劇界のみならず小説界、漫画の原作依頼などその活躍はとどまるところありません。
この前川の才能をいち早く見抜いていたのが、今回主演となる佐々木蔵之介。
佐々木は自身のユニットである「TEAM申」に2007年、前川を作・演出で迎え仲村トオルとの二人芝居『抜け穴の会議室』を赤坂RED THEATERで上演しました。前川はここでも前世と現世という二つの宇宙を題材に癒しと感動の物語を紡ぎ上げました。ここでの高い評価を経て、2008年に作・演出の『表と裏と、その向こう』で第16回読売演劇大賞優秀作品賞、『表と裏と、その向こう』『図書館的人生Vol.2 盾と矛』で同演劇賞優秀演出家賞を受賞しました。今やその活動が一番注目されている劇作家・演出家と言っても過言ではありません。

その前川知大がいよいよ満を持して、パルコ劇場に登場します。
「TEAM申」第3回公演として、再び佐々木蔵之介と組み、PARCO劇場という空間を使って、今度はどのような世界を生み出すのか、大いに期待するところでしょう。

そして佐々木とともに、この壮大な世界を体現するために選ばれたのは、異色の組み合わせとも言えます。歌舞伎界から、市川亀治郎、今回の出演は彼の佐々木とぜひ共演したいという熱い要望から実現し、今回が初の現代劇出演となります。演劇界からは浅野和之、手塚とおる、有川マコトという演技巧者が前川の才能に惚れ込み出演を快諾してくれました。
更に『ROOKIES』等で映像界ではすでに活躍中の中尾明慶が若手注目株として参加します。
この男たちの濃くて暑い夏をともに体験してみませんか!!どうぞご期待下さい。

PARCO劇場