サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ

INTRODUCTION

ピューリッツァー賞に輝いた、スティーヴン・ソンドハイムの傑作ミュージカル
『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ』
パルコ劇場にて今夏、上演決定!

19世紀末、変わりゆくパリの街に一人の画家がいました。その人の名はジョルジュ・スーラ。サロンと決別し、自らの手法とともに独自の創作活動を行った男。
新印象派主義の画家です。そして彼は「点描」という手法を用いて自分の芸術を創り上げました。そして彼が残した傑作《グランジャット島の日曜の午後》は、私たちに今なお多くの「言葉」を発し続けています。

日曜の午後、水辺に集まる人々。金持ち、労働者、兵隊、恋人同士、親子、犬・・・ありとあらゆる階級、世代の人々、つまりパリの街に暮らすありとあらゆる人々がそのひとつの絵の中に収められているのです。人々が「普段の日曜日」を思い思いに過ごす情景は、それぞれの人生がそれぞれの音を奏で、大きなハーモニーを創り出しているように感じます。

その「言葉」にインスパイアされた一人の芸術家がいました。スティーヴン・ソンドハイムです。そして、彼はミュージカルを創り上げます。それが『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ』です。スーラがこの絵の中に描いたものを珠玉のメロディと詞で書き綴ったのです。
一人の芸術家の人生とともに描く人々の人生。そこには壮大な「人生」というハーモニーが聞こえてきます。

白・・・
何も描かれていないキャンバス、
挑戦・・・
デザインによってもたらされた秩序
構図・・・
バランス・・・
光、そして・・・、
ハーモニー

今夏パルコ劇場は大きなハーモニーに包まれます!!

宮本亜門×石丸幹二×戸田恵子の顔合わせが実現

ソンドハイムの『太平洋序曲』でブロードウェイ・デビューを飾り、作家からの絶大な信頼を勝ち得た宮本亜門が『スウィーニー・トッド』から2年ぶりにソンドハイム作品を演出します。そして、ジョルジュ・スーラ(ジョージ)役には2007年末に劇団四季を退団し、今後の活動を注目視されている石丸幹二。本作品をニューヨークで観た石丸は自らの初心表明のような作品であると感想を述べています。ジョージの恋人ドットには、三谷幸喜新作の『グッドナイト スリイプタイト』の好演が記憶に新しい戸田恵子。ストレートプレイからミュージカルをこなすその才能は三谷幸喜をはじめ、多くの演出家からひっぱりだこです。その他、諏訪マリー、花山佳子、山路和弘、畠中洋、春風ひとみをはじめ、実力派俳優を揃え、珠玉のメロディを奏でます。

458席という贅沢な空間でミュージカルを

今回宮本亜門がこだわったのはパルコ劇場で本作品を上演することでした。458席という密接な空間で上演する、それはソンドハイムが緻密に重ねあわせた音一つ一つを感じ取ってもらいたいから。点描画の「点」のひとつひとつのように・・・・。

人と人のつながりの大切さを描く

《グランジャット島の日曜の午後》に描かれた人々をある芸術家の人生とともに描いた『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ〜日曜日にジョージと公園で〜』。一人では一つの音は出せるけど、単音でしかない。人生も同じかもしれない。人と関わることで単音は重音となり、時には不協和音を、時には小さなハーモニーを生み出す。人が人と関わること、関わっていること、そんな「普通」でありながら、とても大切なことかもしれない。
それぞれの人生が交わる時、そこには壮大なハーモニーが生まれます。
『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ〜日曜日にジョージと公園で〜』。

この夏の話題作になること必至、どうぞお見逃しなく!