歌舞伎の伝統をスタイリッシュにリニューアルしてきた市川猿之助率いる『二十一世紀歌舞伎組』。市川猿之助門下の若手俳優を中心として1988年9月「伊吹山のヤマトタケル」が上演され、翌年1月パルコ劇場にて再演の折、二十一世紀歌舞伎組と命名。師・猿之助が舞台を共にしない若手だけの一座で上演された、この「伊吹山のヤマトタケル」が好評を博し、第二作として劇団「扉座」主宰の横内謙介作「雪之丞変化2001年」を1990年9月に初演し更に人気を集めました。その後、前二作のスーパー歌舞伎的なものから古典歌舞伎にじっくり取り組む路線を取り、「恋飛脚大和往来」(梅川忠兵衛)、「義経千本桜・忠信篇」が続けて上演され、1995年には「雪之丞変化2001年」を“よりスピーディに醍醐味豊かに凝縮されたエンターテイメント”として再々演、1998年には久しぶりのオリジナル作品として「龍神伝」を上演しております。以来、十年の時を経て、今年2008年8月に満を持して待望の新作をル テアトル銀座にて上演いたします!
今回の「新・水滸伝」の脚本は、これまでの『二十一世紀歌舞伎組』の作品やスーパー歌舞伎「八犬伝」「カグヤ」「新・三国志」でもお馴染みの横内謙介による書き下ろしとなります。
猿之助ならではの大胆な発想と演出、壮大なスケールの中で歌舞伎による可能性を証明してきた『二十一世紀歌舞伎組』のエネルギッシュな熱演に、どうぞ、ご期待ください。