<スタッフ>
作: アレクセイ・アルブーゾフ
英語台本: アリアドーネ・ニコライエフ
訳: 丹野郁弓
演出: 高橋昌也
美術: 二村周作
照明: 沢田祐二
音響: 高橋 巖
衣裳: 黒須はな子
ジュエリー・デザイン: 森 暁雄
ヘアメイク: 河村陽子・松田コウイチ
演出助手: 前川錬一
舞台監督: 岩戸堅一
制作: 大竹正紘・田中希世子・高石由紀子
製作: 伊東勇
主催: テレビ朝日
企画・製作: 株式会社パルコ

  <キャスト>
リージャ (サーカス勤めの元女優): 黒柳徹子
ロディオン (サナトリウムの医長): 団 時朗

<スタッフプロフィール>

アレクセイ・アルブーゾフ(Aleksei Arbuzov) 作
1908年、モスクワ生まれ。ロシア人の父とギリシア人の母を持つ。1922年、レニングラードのマリンスキーシアターにエキストラとして出演したことから演劇の世界に入る。その後、複数の演劇学校を経て、旅回りの劇団の演出などを手がけるようになる。1930年モスクワへ行き、その年、初戯曲「階級」(RANK)を書く。1938年には「ターニャ」(TANIA)を執筆、出世作となる。第二次大戦中は、前線の兵士たちのために芝居上演活動を行った。生涯に30の戯曲を残したが、代表作に「ヨーロッパの記録」(European Chronicles)、「遍歴の年月」(Years of Wandering)、「イルクーツク物語」(Irkutsk Story)などがある。1971年から1981年まで、若手劇作家のためのスタジオを運営、人材発掘に努めた。1975年、「古風なコメディ」(Old Fashion Comedy 「ふたりのカレンダー」の原作)を執筆、これが最後の戯曲となる。彼の作品は、ほぼ全世界各国で出版され、上演されている。また、多くの映画脚本も手がけている。1986年没。

高橋昌也(たかはし まさや) 演出
1930年東京生まれ。劇団新人会設立に参加。劇団四季、文学座、現代演劇協会・劇団雲を経て、 75年演劇集団円に参加。俳優、演出家として幅広く活躍する。俳優としての代表作は「動物園物語」(62年・文学座)のジュリー役、「榎本武揚」(67年・雲)の武揚役、映画「女の一生」の伸太郎役など。また70年代後半から演出家としての活動に力を入れ、「建築家とアッシリア皇帝」(75、84年)、「うしろの正面だあれ」(83年)などの別役実作品、シェイクスピア作品など多くの話題作を演出した。87年に銀座セゾン劇場の芸術総監督に就任、99年の閉館まで務めた。在任中に黒柳徹子の主演作品「幸せの背くらべ」(96年読売演劇大賞演出家賞受賞、97年再演)、「ライオンのあとで」(97年)、「マレーネ」(99年)の演出を手がける。その後、パルコ製作となった黒柳徹子主演海外コメディシリーズでも、「レティスとラベッジ」(00年)、「ポンコツ車のレディ」(01年)、「ブロンドに首ったけ」(02年)、「幸せの背くらべ」(03年)、「ローズのジレンマ」(04年)と続けて演出を手がけた。


<スタッフプロフィール>
黒柳徹子(くろやなぎ てつこ)
東京音楽大学・声楽科を卒業後、NHK放送劇団に入団。飯沢匡作のラジオドラマ「ヤン坊、ニン坊、トン坊」でデビュー。NHK専属のテレビ女優第一号として活躍する。その後文学座研究所、ニューヨークのメリー・ターサイ演劇スタジオで学ぶ。1961年の第一回放送作家協会女優賞をはじめ、数多くの賞を受賞。日本で初めてのトーク番組「徹子の部屋」は30年目を迎える。またクイズ「世界・ふしぎ発見!」は20年目となるなど、テレビ番組出演多数。84年にはNHK放送文化賞を受賞している。また著書の「窓ぎわのトットちゃん」は700万部というベストセラーになり、世界33カ国で翻訳されている。その印税による「社会福祉法人トット基金(日本ろう者劇団)」設立や「ナショナル・シアター・オブ・ザ・デフ(アメリカろう者劇団)」招聘協力、ユニセフ親善大使としての各国訪問などの活動にも力を注いでいる。主な舞台に「罠」(64年)、「マカロニ金融」(68、80年)、新劇合同公演「シュバルツの裸の王様」(80年)、「世の中みんなテスト病」(84〜87年)、NLT「ニノチカ」(89〜98年)、青年劇場「喜劇キュリー夫人」(92年〜)、NLT「幸せの背くらべ」(96年〜・初演、再演は銀座セゾン劇場)など。銀座セゾン劇場で89年から始まった海外コメディシリーズで、11演目、13作品に主演。セゾン劇場閉館後シリーズを受け継いだパルコ・プロデュース公演として5作品に主演している。96年「幸せの背くらべ」と「マスター・クラス」で毎日芸術賞、読売演劇大賞の大賞と最優秀女優賞を受賞した。

団 時朗(だん じろう)
京都府出身。資生堂のCFで注目を集め、TV「帰ってきたウルトラマン」で人気を博す。近年の主な舞台に、「ふるあめりかに袖はぬらさじ」(90〜96松竹)、「ジンギスカン」(91御園座)、「愛の讃歌〜Piaf」(92シアターアプル)「孤愁の岸」(92/93東宝)、「エリザベス」(93/95銀座セゾン劇場)、「双頭の鷲」(94t.p.t)、「ザ・近松」(94ポイント東京)、「女人哀詞」(95/96松竹)、「ニノチカ」(95/98NLT・黒柳徹子と共演)、「レイディ・イン・ザ・ダーク」(96アートスフィア)、「王様と私」(96東宝)、「Good Bye,チャーリー」(97/00アートスフィア)、「双頭の鷲」(97パルコ劇場)、「ロミオとジュリエット」(98ホリプロ)、「花迷宮」(98東宝)、「椿姫」(98パルコ劇場)、「マカロニ金融」(00NLT・黒柳徹子演出)、「絹」(01三都企画)、「昨日までのベッド」(01地人会)など「ブロンドに首ったけ」(02パルコ・黒柳徹子と共演)「ボーイ・フロム・オズ」(05フジテレビ)。映画は「ビッグ ハワイに唄えば」(99東宝)、「スイート・スイート・ゴースト」(00日活)、「ROUND1」(02日韓合作)など。また「Hammer Head」(01BSi)などテレビ出演も多い。
 

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