ローズ(黒柳徹子)は、かつてピュリツァー賞を受賞した大物女流作家。しかし5年前に最愛の恋人ウォルシュ(草刈正雄)を亡くして以来スランプに陥り、今や破産の危機。助手のアイリーン(菊池麻衣子)は、贅沢な暮らしを切り詰め、新作を書かせようと必死だが、ローズは毎晩のように現れるウォルシュの幽霊との奇妙な甘い生活に浸っている。
ある日ウォルシュは、あと2週間で自分が消えてしまうと告げ、ローズにある提案をする。それは、やはり人気作家だったウォルシュが未完成のまま遺した小説を、ある若手作家と組んで仕上げ、ウォルシュの遺作として出版し、莫大な印税を手に入れるというものだった。しかし、ウォルシュが見込んだ男クランシー(錦織一清)は、ペーパーバックを1冊出しただけの無礼で売れない作家。結局ローズとの共同作業はうまくいかず、彼は帰ってしまう。ところが、クランシーとアイリーンはお互いに惹かれ合っていた。後日、クランシーは、再びローズの家を訪れる。
果たして、ローズの危機は回避できるのか?そして、ローズが直面するもうひとつの危機とは?