フランス・サヴォア地方出身。12歳ではじめて人形をつくり、以来その手は休むことなく物を創り続けている。パリのグラフィック・アートスクールを経て、20歳の時に友人と手作りのマリオネットを車に乗せ、4大陸47カ国を訪問。世界の人形劇をフィルムに納める。この旅の途中で日本にも立ち寄り、1年間を文楽の師匠の元で過ごした。フランスに戻り、旅で得た数々のイメージを基に、人間と人形が共存する独特の舞台作品を確立。カジノ・パリのローラン・プティ&ジジ・ジャンメールのレビューに登場し、これを機にショー・ビジネス界で認められ、国内外に活動の場を広げる。
多様なイメージを駆使し、どこにでもある素材と舞台空間に生命を吹き込み、創作という果てしない旅を続ける夢の配達人。それがフィリップ・ジャンティである。
舞台の魔術師といわれるフィリップ・ジャンティが主宰するパフォーマンス・グループ。紙や布、不思議な魅力をもった人形、ダンス、マイム、マジックを駆使し、人間の無意識の世界を舞台で具現化させてきた。そのエスプリとユーモア、詩的あふれる舞台は、他の追随を許さない独創性と質の高さを備え、世界中で多くのファンを獲得している。パリ市立劇場を拠点に2〜3年ごとに新作を発表し続けている。彼の作品創作はとてもユニークで、新作創作ごとに世界中から出演者を募集し、ワークショップを経てキャストを決定します。ゆえにメンバーは国籍も出身も多種多様。
また、ダンサーで公私ともにフィリップのパートナーでもあるメアリー・アンダーウッドが、作品の振付・共同演出を手がけている。